愛猫の適正体重、健康的な体型の見つけ方

猫の体重を測ることが、太り気味であるかどうかを確認する唯一の方法ではありません。獣医師にボディコンディショニングスコアの使用方法を教えてもらうことで、愛猫が適正な体重であるかどうかを確認できます。

猫の体型を確認するボディコンディションスコアについて

獣医師は、猫が太り気味であるか痩せ気味であるかを簡単にチェックするためにボディコンディショニングスコアを使用します。猫が健康的な体型をしているかどうかを確認するのに体重を測定するだけでは十分でないことがあるため、このスコアを使って外観と感触を評価します。

ボディコンディショニングスコアは、痩せ型「1」から重度の肥満「9」までの9段階のスコアを使用します。スコアで評価される3つの重要な要素は、猫の肋骨、腰部、腹部です。スコア5が猫の理想的な体型です。触ると肋骨が簡単に感じられ、上から腰部を見ることができ、横から見たときお腹が胸郭の中に収まっている、バランスの取れた体型です。

猫のボディコンディションスコアの計算は、獣医師がお手伝いしてくれます。獣医師のところに猫を定期的に連れて行くことも重要です。そうすれば、年齢とともに変わる体型を定期的に確認するお手伝いをしてくれます。

猫が太り気味であるかどうかはどのように判断しますか？

猫は、理想的な体重よりも10～20％多い場合に太り気味と見なすことが多いです。ただし特に厄介なのは、時間をかけて徐々に体重が増えていっているケースで、非常に見逃してしまいやすいです。これを見逃さずにモニタリングする最良の方法は、定期的に3段階アプローチ(見る・触る・測る)を行うことです。

まず、猫の行動を見てください。やや無気力だったり、疲れやすかったりしませんか？次に、お腹がたるんでいませんか？また、腰部は見えますか？肋骨の中に腹部が収まっていますか？続いて肋骨をチェックします。軽く押すと肋骨が感じられますか？次に、猫の体重を測り、今後比較できるようにメモを取っておきましょう。獣医師は、現在の体重とボディコンディショニングスコアの評価に基づいて、理想の体重を導き出します。

このような定期的な観察は必要不可欠です。太り気味の猫は、生活に支障をきたすような深刻な健康問題を引き起こしてしまうリスクが高まるためです。例えば、糖尿病や癌、変形性関節症、心血管疾患になったり、尿路疾患のリスクが高まったりします。猫の健康に気を使うことは、健康で幸せな生活を維持させるためにとても重要です。

初期から子猫の体重と体型をチェックし、定期的に監視して、確実に健康的な成猫に育つようにすることが大切です。子猫を家に連れてきたら、すぐに定期的に体重を量るようにします。適したサイズの体重計(たとえば、乳児用体重計)がない場合は、子猫を抱いて家族用の体重計に乗り、測った数値から自分の体重を引きます。体重の確認に加え、ペットを撫でながら、細かいところをチェックするのも簡単な方法です。

まず、指先で子猫をマッサージするようにすると、肋骨を簡単に感じることができると思います。次に、以下のことを確認します。子猫を上から見たとき、ウエストラインウエストラインがはっきりとでわかりますか？横から見たとき、お腹が胸郭の中に収まっていますか？そうでない場合や樽型に見える場合は、太り気味である可能性があります。

初期から子猫の体重と体型をきちんとチェックしてきていればいるほど、専門的な検査が必要となる変化に気づく可能性が高まります。

猫の健康的な体重・体型をサポートする方法

幸いなことに、猫の体重を落とすのを手助けすることは可能です。ペットオーナーの手助けのもとで最適な体重を維持することができれば、愛猫の生活の質は向上するでしょう。適正体重の猫は肥満の猫よりも長生きすることもわかっています。

消費するよりも摂取するカロリーが多いと、猫は太り気味になリます。そのため、最初に対応を検討をすべき対象は食事です。太り気味の猫のために特別に作られたフードについては、一度獣医師に相談してみてください。現在の給与量をただ減らすだけだと、栄養不足を引き起こす恐れがあります。パックの分量を必ず守り、一匹で安心して食べられるスペースを用意してあげましょう。猫は先天的に「孤独なハンター」であるため、フードを食べるスペースを他の猫や家族と共有されると、過食などのストレス性の問題につながる可能性があります。

猫を健康的な体型に保ち、ウェルビーイング（健康で幸せな生活）を維持するには、定期的な運動も不可欠です。特に屋内で飼っている場合は、おもちゃをたくさん与えることに加えて、登れる場所を作ってあげたり、毎日定期的に遊んであげたりしましょう。