運動と食事管理で始める猫のダイエット方法
適正な体重の猫は、より良いQOL(生活の質)を保つことができます。より活発に遊んだり動き回ったりすることができることから身体的・精神的に、より健康になり寿命も延びます。ペットオーナーとして、愛猫が適正な体重を維持するためにできることを正しく理解し、素晴らしいQOLを実現できるようサポートすることが重要です。
(猫の適正体重・体型の確認方法はこちら)
猫の運動を手伝うには
愛猫との遊び時間を定期的に設けるようにしてください。特に室内飼育の猫の場合、適正な体重を維持するためには遊びが不可欠です。通常、室内飼育の猫は室外飼育の猫よりもエネルギー消費量が低く、必要とするカロリー量も外で遊ぶ猫の3分の2ほどです。そのため、室内飼育の猫と遊ぶことは、運動量を増やして体重増加を予防するうえでとても効果的です。
まずは2分間の遊びを1日2回することから始め、猫がより活動的になるにつれて遊び時間を徐々に長くすると良いでしょう。ひとりで遊べるおもちゃもぜひ与えましょう。ごほうびにキブル(粒)が飛び出すようなおもちゃも、猫のやる気を刺激するのでおすすめです。
お腹が空いているわけでもないのに猫がフードを食べる主な理由のひとつは、「退屈」です。そのため、おもちゃを与えることは、長い目で見て愛猫が健康的で楽しいことに目を向けられるようサポートすることになります。
正しい方法で猫に給与する
正しい給与量を習慣化させることで、あなたの猫の適正な体重を維持し、追加の食べ物をせがんだり鳴き続けるのを回避するのに役立ちます。
必ずキッチン スケールで計測して、推奨された量のフードを愛猫に与えるようにしてください。少なすぎるように思われるとしても、製造されたフードはすべての栄養素をバランス良く摂取できるように設計されています。また、給与量も猫の栄養ニーズを満たすことができるよう慎重に計算されています。消化を助け、結石などの尿の問題が発生するのを防ぐためにも、愛猫が十分な量の新鮮な水を飲めるようにする必要があります。
猫に与えるトリーツの数は制限してください。これらは1日のカロリー摂取量を大幅に増やしてしまうため、もし与える場合は、必ず全体的な給与量にトリーツの量も含めるようにしてください。
適切な時間に適切なフードを
年齢やライフスタイルの異なる猫では、適正な体重を維持するために異なる栄養サポートを必要とします。つまり、猫の成長を見据え、猫のニーズに応じた食事を調整することが必要です。
生後4週間~4ヵ月の子猫は、急速な成長を円滑に行うために多くのエネルギーを必要とします。しかし消化器系が未熟なため、消化不良を起さないよう高栄養で消化性の高いフードを与える必要があります。愛猫の体重を定期的にチェックし、給与量を調整して、かかりつけの獣医師のアドバイス通りに着実に体重が増えるようにしましょう。
去勢または避妊手術は猫の体重に大きな影響を与えます。エネルギー所要量は30%減少しますが、食欲は手術後数日で最大26%増加する可能性があります。そのため、避妊・去勢手術を受けた猫は、特に手術直後に体重が増えるリスクが高くなります。体重維持をサポートする専用のフードは、エネルギー量を抑え、栄養量を調整し、猫の健康をサポートできるよう全体的なバランスを考慮して調製されているため、このようなリスクを防ぐのに役立ちます。
妊娠中の猫はエネルギー需要が著しく増加し、妊娠後期には平常時より70%も多くのエネルギーを消費します。妊娠中または授乳中の猫用に調製されたフードは、脂肪が豊富で、子猫のための母乳の分泌をサポートするため理想的です。妊娠中の愛猫が確実に適切な栄養を摂取できるようにするには、獣医師に相談して製品と給与スケジュールについてのアドバイスを受けるのが一番です。
また、適正な体重の維持に必要なサポートについて確認したい場合も、かかりつけの獣医師に相談すれば最善の行動について親身にアドバイスをしてくれるでしょう。
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