食事療法食に関するお知らせ

詳細を見る

子犬がフードを食べない理由

ほとんどの子犬は与えられたものを何でも食べますが、子犬がフードを食べないときにはいくつかの理由が考えられます。例えば、子犬の歯が折れているなど、歯に問題がある場合があります。また、一部の子犬はトリーツ(ご褒美)が大好きで、食事として与えられるフードではなく、トリーツを期待していることもあります。

1回分のフードを食べないだけであれば、大きな問題ではありませんが、12時間以上を食べない場合は注意が必要です。長時間フードを食べないことで低血糖になりやすくなります。ポメラニアンやマルチーズのような小型犬は、コッカースパニエルやダルメシアンのような大型犬よりも代謝が早いため、低血糖になりやすいです。

ただし、同じ犬種でも個体差があります。子犬には成犬ほどの脂肪のたくわえがないのでフードからのエネルギー補給が大切です。

Article

5分
芝生に座っているラブラドールの子犬

子犬が2回続けてフードを食べようとしない場合は、獣医師の診察を受けることをおすすめします。 では、子犬の食習慣とはどのようなもので、どうしたら健康的な食習慣を身に着けさせることができるのでしょうか。以下で見ていきましょう。

子犬の食習慣

子犬には、栄養バランスの取れたフードを一貫したスケジュールで与えましょう。これにより、子犬が健康な成犬になるために適切な栄養を確実に摂取することができます。また、子犬は健康的な食習慣を身につけやすくなります。

1/3

哺乳期、0〜4週間

生まれたばかりの子犬は、成長する体を支えるために必要なすべての栄養を母乳から摂取します。母乳は子犬の免疫系をサポートします。成長するにつれて、子犬が必要な栄養は変化していきます。

新生児の子犬の段階
2/3

離乳期、4~6週間

生後4~6週齢頃に子犬の目が開くと、周りを探検したり、兄弟と遊んだりすることができます。母犬のフードに興味を示すようになるかもしれません。この時期に離乳を開始します。

離乳期には、ウェットフードを与えるか、ドライフードをふやかして柔らかくして与えます。多くの子犬は、8週齢までに自分でフードを食べるようになります。発達中の免疫系と成長中の体をサポートするための栄養が入った、子犬用のフードを与えましょう。

生まれたばかりの子犬に給餌するオーストラリアン ラブラドゥードル
3/3

生後8週間以上の子犬

生後8週齢になると、子犬は自分だけでフードを食べるようになり、兄弟姉妹から離れて新しい家族のもとに行けるほどまで成長します。新しい環境では、子犬にとってすべてが新しく見慣れないものばかりです。他の犬や猫と一緒に暮らすようになったり、元気いっぱいでにぎやかな家族のメンバーと暮らすことになるかもしれません。新しいルールや日常的な行動に慣れないために、子犬が食欲をなくすこともあるでしょう。子犬がフードを食べないときは、健康上の異常がないかを確かめるために獣医師の診察を受けることが重要です。

この時期は、ペットオーナーが子犬のトレーニングを開始する時期でもあります。トレーニング用のトリーツ(ご褒美)は美味しく、子犬はボウルに入ったフードを食べなければトリーツをもっともらえると期待するかもしれません。このようなトリーツは子犬に必要な栄養分をサポートするものではありませんので、トレーニングの時間にのみに与えてください(また、1日の食事量からトリーツの分のカロリーを差し引いてください)。このルールを守ることで、子犬はいつトリーツをもらえるかをすぐに学びます。

犬と猫 - 初対面

子犬がフードを食べない理由

子犬は1日に数回フードを食べる必要があります。12時間フードを食べない場合は、健康上の問題がないかどうかを確認するために獣医師の診察を受けましょう。健康上の問題がない場合でも、子犬がフードを食べない理由はいくつかあります。主なものを見ていきましょう。

食事をしているゴールデンレトリバーの子犬

好き嫌いがあるのかもしれません

犬によっては好き嫌いが激しく、気に入ってくれるフードを見つけるのが難しい場合もあります。しかし、子犬は一般的に興味のあるものは何でも食べようとします。(特にラブラドールはその傾向があります。)子犬がフードを食べない時は、次のポイントを確認してみましょう。

  • トレーニング用のトリーツ(ご褒美)は喜んで食べるのに、その後ボウルに入ったフードを食べないことはありますか?
  • ペットオーナーの食事を食べたがったり、食事と食事の間にトリーツを食べ過ぎたりしていませんか?
  • 歯の生え変わる時期ではありませんか?

好き嫌いのある子犬に健康的な食習慣を身に着けさせる方法はいくつかありますが、まずはフードを変えてみてください。子犬が小さいうちは、フードに少し水を加えて柔らかくすることもいいでしょう。
子犬のフードを変えることにしたら、それが子犬にとって良いことかどうか、そして新しいフードに移行する方法について獣医師に相談してください。
ドライフードとウェットフードを別々に与えたり、または混ぜて与えたり、食感を変えてもよいかもしれません。
子犬のフードを変える場合は10日間かける必要があります。以下のスケジュールを参考にしてください。胃の不快感などの徴候に注意し、子犬が胃の不調、嘔吐、下痢の症状を見せる場合は、前のステップに戻り、次のステップに移る間隔を長くしてください。


フードの移行スケジュール

トリーツ(ご褒美)をあげるのは、トレーニング中のみにしましょう。そうすることで、子犬がいつトリーツををもらえるかを学ぶことができます。

子犬に人間の食べ物を与えることは避けましょう。子犬はドッグフードを拒否し、人間の食事をもらえるまで我慢するようになります。人間の食べ物は犬にとって必要な栄養を満たさず、病気の原因となる成分が含まれていることがあります。食事は子犬用のフード、トレーニング中はトレーニング用のトリーツをあげてください。トリーツは1日の食事の分量から差し引きましょう。

屋外の芝生に座る2匹の子犬

子犬がフードを食べない場合、いつ獣医師の診察を受けるべきか

子犬が12時間経ってもフードを食べない場合は、獣医師の診察を受けてください。獣医師は子犬を正常な食習慣に導き、潜在的な問題を見つけ出してくれます。

  • 子犬が下痢や嘔吐をしているか(子犬はすぐに脱水症状を起こす可能性があります)
  • 便に血が混じっているか、嘔吐しているか
  • 活動力が減退しているか
  • 兄弟姉妹の子犬に病気があるかどうか
  • 子犬が不適切なものを食べたかどうか
  • 歩行の異常、体力の低下、衰弱、発作があるかどうか(これは低血糖の可能性があります。小型犬は低血糖になりやすい傾向があります。)

このように、子犬はさまざまな理由でフードを拒否することがあります。必ずしも大きな問題になるわけではありませんが、何か様子がおかしいと感じたら、獣医師に連絡して子犬を診察してもらいましょう。

関連記事

食事をするラブラドールの子犬 - 人生の始まりの象徴

子犬のご飯の量・回数、健康を支える食事の与え方とは

芝生の上にいるゴールデン レトリバーのクローズアップ

子犬の食事と栄養

このページを「いいね」および「シェア」する