老犬になったら考えたい高齢犬のケア・介護の方法
犬の晩年には、必要とするケアと快適さを与えるだけでなく、ウェルビーイングと幸福を第一に考えることが重要です。
高齢犬が抱える可能性がある問題
犬は年をとるにつれて、体の機能や器官が徐々に衰えていきます。細胞の成長と再生が遅くなるため、ダメージを修復したり、病気から回復したりする能力が弱くなります。
高齢犬は白内障を発症し、視力に問題を起こす可能性があります。白内障は真性糖尿病よって起こることがあり、高齢犬や太りすぎの犬に悪影響を与える場合があります。甲状腺機能低下症は犬の間で最も一般的なホルモン性疾患です。また、変形性関節症になると、軟骨と関節が衰えることにより、動けなくなってしまうことがあります。また、高齢犬は認知機能障害になる場合もあります。これは、脳への血流と酸素の流れが減少し、行動に影響を及ぼす病気です。
高齢犬の世話の仕方
獣医師による定期健康診断は、早い時期に加齢に伴う病気を発見するとともに、高齢犬のための適切なケア プログラムを作成する重要な手段の一つです。また、下記の方法で自宅で犬の健康状態を管理して、病気やそれに関連する症状の発症を遅らせることもできます。
- 適切な量でバランスのとれた良質な食事を与えること
- 肥満関連の疾患を回避するために理想体重を維持すること
- 定期的なグルーミング - シャンプー、ヘアブラシ、歯の衛生
- 寄生虫の対策を続けること
- 犬を定期的に運動させること(場合によって、散歩の時間を短くする必要があるかもしれませんが)
高齢の愛犬が苦しんでいたらどうすれば良いですか?
一部の症状や末期の病気は、犬に極度の痛みや不快感を与える可能性があります。このような場合、獣医師は、ペットが感じているかもしれない痛みのレベルを「生活の質」スケールで考えるようにアドバイスしてくれるでしょう。
このスケールは7つの要素から成るもので、これを活用して、あなたと獣医師は、愛犬の世話をする最善の方法(衛生、空腹感、幸福度、運動性、あなたのペットにとって悪いより良い日が多くあるかどうかなど)について決定を下すことができます。
ペットの生活の質を優先するということは、生涯の終わりに向けた緩和ケアやホスピスケアを含むすべての選択肢を検討することを意味します。こういった場所では、犬に治療を施すと同時に、快適に過ごせるようにします。例えば、化学療法を施したり、栄養チューブを装着したり、マッサージや理学療法、環境調整も実施します。
犬の生活の質が急速に低下しており、不快感が大きすぎると判断した場合、獣医師からアドバイスを受けて、他の選択肢を検討することもできます。
コンパニオンアニマルとして、愛犬は何年もの間あなたの生活の重要な一部になってきたことでしょう。愛犬の晩年において、生活の質を最優先することは何よりも重要です。高齢犬の世話をどのようにできるか、愛犬のウェルビーイングを最優先する選択肢には何があるかについて、獣医師と話をしてみてください。
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