ドッグフードを子犬用から成犬用に切り替えるタイミングは?
子犬を家に迎えたあと、子犬との生活に慣れるまでには、さまざまな情報を調べたり、環境を整える必要があります。
真の健康をはぐくむペットオーナーとして重要なことのひとつは、子犬のフードのベストな与え方を理解することです。これには、最適なフードの選び方、正しい分量、食事の回数など、あらゆることが含まれます。
子犬に必要な栄養素と十分なカロリーを含んだ質の高いフードを与えることは、子犬が健康に成長する助けになります。
ドッグフードを子犬用から成犬用に切り替えるタイミング
子犬と暮らしているならすでにご存知かもしれませんが、子犬はたくさんのエネルギーを使って新しい世界を発見し、探検します。これは、成犬や高齢期の犬と比べて、体重1kg当たりのカロリーをより多く必要とするということです。そのため、子犬用フードは成犬用のフードよりもカロリー含有量が高くなっています。
子犬が成長していくにつれ、成長の各段階で必要となるフードが変化することを理解しておくことが重要です。
4つの成長段階は以下のとおりです:
- 生後3週間:主な栄養補給は母乳で行います。
- 生後3週間から2ヵ月:この時期はカロリーと栄養素の両方の摂取量を増やす必要があります。
- 生後2ヵ月~成犬:この時期は骨と筋肉の健康な発達にとって重要な時期で、カルシウムとリンのバランスが最適なフードを選ぶ必要があります。
- (超大型品種の場合)生後8ヵ月~成犬:超大型品種は非常に特殊な成長パターンがあります。他のサイズの犬種より長い成長期間で、骨と筋肉の健康でバランスのよい成長をサポートできる適切なフードが必要になります。
つまり、成犬用ドッグフードでは、子犬の健康な発育に必要な栄養素を十分に摂取できないということです。
子犬のフードは、子犬が成犬のサイズになったときに成犬用のフードへ変更する必要がありますが、変更のタイミングは品種によって異なります。
子犬の成長段階において推奨される栄養
私たちの製品は、子犬の成長に合わせて設計されており、成長段階に合わせて特別に選ばれた栄養素により、有意義な効果をもたらします。
子犬用と成犬用のフードの違いを理解する
子犬用フードには、成犬用フードと比較して、タンパク質、脂肪、カルシウム、リンが多く含まれています。
子犬用から成犬用のフードへの切り替えを正しく行うことが重要です。切り替えが早すぎると、健康な発達に必要な栄養が不足する可能性があります。遅すぎると、肥満やそれに伴う合併症にかかりやすくなる可能性があります。これは、子犬用フードのカロリー含有量が高いためです。犬が正しい成長過程を進んでいるか迷った場合は、獣医師に相談しましょう。
子犬用から成犬用フードへの切り替え方
子犬が成犬になると必要なカロリー量が少なくなります。避妊・去勢手術を受けた子犬や成犬にも同じことが起こります。では、成犬用のドッグフードに切り替える時期が来たときに、どうすればいいのでしょうか?
フードを子犬用から成犬用に切り替えるときは徐々に行い、獣医師に相談することを忘れないでください。おすすめは、7日間かけて子犬用フードの量を徐々に減らし、成犬用フードの量を増やしていく方法です。子犬のフードに何か新しいものを取り入れる場合は、子犬の消化器系のことや、どの程度敏感なのかを常に考慮してください。
子犬用から成犬用のフードに適切に切り替えるための5つのステップ
子犬のフードを1日で切り替えるのはやめましょう。フードに何らかの変更を加える場合には、十分な注意が必要です。そうすることで、子犬のお腹の不調や不要な嘔吐を避けることができます。
ここでは、フードをスムーズに切り替えるために不可欠な5つのステップをご紹介します。
獣医師に相談する
子犬が成犬に成長し、別のフードが必要になる頃には、あなたも子犬も獣医師との信頼関係ができているでしょう。獣医師へ、子犬用から成犬用のフードに徐々に切り替える方法について相談してください。
かかりつけの獣医師であればあなたの子犬の医療記録を持っているので、どのドッグフードが最適かアドバイスできます。また、食事の回数や分量の変更についても相談できます。
この時期に子犬の健康診断を行い、体重や成長が正常な範囲内であることを確認されることもお勧めします。子犬の健康状態を把握することで、獣医師は新しいフードについてより良い判断ができます。
ロイヤルカナンでは、犬のサイズや品種、栄養特有のニーズに合わせた高品質のフードをそろえています。
年齢を考慮する
子犬は品種によって成犬になる年齢が異なります。
子犬用フードをいつまで与えるべきかについての一般的な目安は以下のとおりです。
- 小型犬種(トイ系を含む)は10ヵ月で成犬になります
- 中型犬種は10ヵ月で成犬になります
- 大型犬と超大型犬は15ヵ月から2年の間に成熟します
子犬の年齢や品種がわからない場合は、獣医師に相談しましょう。あなたの子犬がいつから成犬用フードを食べ始めるのが良いかアドバイスを得られるでしょう。
子犬がいつ成犬になるかを把握することで、ドッグフードを徐々に切り替えるタイミングを理解しやすくなります。
ゆっくり切り替える
フードの切り替えにかける期間は?これはよく聞かれる疑問です。
切り替えには約7日間かかると考えてください。段階的に切り替えることで、子犬は新しいフードの味や食感の変化に適応できるようになります。また、消化への影響を最小限に抑えるのにも役立ちます。
切替方法の例:
- 1日目と2日目:子犬用フード75%と成犬用フード25%の割合を試してみましょう
- 3日目と4日目:両方のフードを50%ずつの割合で試してみましょう
- 5日目と6日目:子犬用フード25%と成犬用フード75%の割合で試してみましょう
- 7日目: 成犬用フード100%
個々の犬はそれぞれ違うことを忘れないでください。フードの移行が完了するまで7日未満であることもあれば、7日以上かかることもあります。子犬のペースに合わせて進めましょう。
子犬の行動を観察する
成犬用フードへの移行では、子犬の様子をよく観察し、普段の行動に変化がないかどうか注意を払う必要があります。
子犬が食欲を失っているように見える場合、新しいドッグフードに慣れていないだけかもしれません。その場合の解決策のひとつは成犬用のドッグフードの割合を増やすペースを遅らせることです。たとえば、成犬用のフードが50%の割合で興味を示さない場合は、1日~2日は25%の割合に戻して様子をみます。
この間、子犬のトイレの習慣や便の状態に注意を払いましょう。フードの切り替えにより、何らかの変化が起こる可能性が高いからです。また、胃が敏感になっている場合や、食べているフードをを切り替える必要があることを示している場合もあります。何か異変を感じたら、必ず獣医師に相談してください。
いろいろな方法を試してみる
食事の時間、フードの量、好みの食感は犬によってそれぞれ異なります。品種、体の大きさ、運動量、代謝率などのさまざまな要因が影響します。
子犬用から成犬用のドッグフードに切り替える際には、次の2つの点を考慮しましょう。
食事量:子犬が成長するにつれて、1日あたりの食事量は変化します。1日に与える全体量については、まずは獣医師のアドバイスやフードのパッケージに表示されている推奨される給与表に従うのがベストです。その後、子犬の体重の推移をみながら調整しましょう。成犬になると、これ以上体重が増えないことが一般的です。成犬になっても体重が増加していくようであれば、食事量が多すぎるのかもしれません。
ドライフード、ウェットフード、それとも両方?ミックスフィーディングはあらゆる年齢の犬にとってメリットがあります。理由は以下のとおりです。
- ウェットフードとドライフードを組み合わせることでバリエーションが広がります。食事の時間を、成長中の子犬の嗅覚や味覚を刺激できるような体験にしてみてはどうでしょうか?
- ウェットフードとドライフードを組み合わせると、両方の栄養面のメリットが得られます。 ウェットフードを与えることで、子犬の水分摂取量が増え、水分補給をサポートすることができます。ドライフードは、噛むことで歯が磨かれる効果があるため、子犬の歯を清潔に保つのに役立ちます。
- ミックスフィーディングは、 好き嫌いが激しい子犬へ必要な量のフードを食べさせるのに役立ちます。
フードの移行期には、子犬に対して我慢強く接することが大切です。成長し続ける子犬は、すべての変化に対応するのに精いっぱいなのかもしれません。トイレの失敗やお腹の不調には冷静に対処し、すべての成果を褒めてあげましょう。
子犬の食事習慣を変更する場合は、これまで紹介した5つの簡単なステップを参考にしてください。あなたにとっても、愛犬にとっても、フードの移行がポジティブな体験になるよう取り組みましょう。
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