猫を飼うなら血統のある純血種・雑種どちらが良いか
純血種の個体数と血統書について
純血種の猫は、猫の個体数のほんの一部でしかありません。「血統書」という用語は、一般的に猫の家系および祖先の記録のことを指しています。血統書は、猫の品種の主要登録機関の1つによって特定の品種として登録され、品種の特性および猫の系統との適合性についての保証を供給します。
純血種を飼うべきかどうか
それは個人的な好みによるので、正しい答えや間違った答えというものはありません。むしろシェルターから猫をもらって、猫を飼うことの喜びおよび善行を同時に経験することを好む人もいます。
ほとんどのブリーダーはそのブリードを引退した猫に、避妊・去勢手術を実施した後で管理することを選びますが、時折、ブリードを引退した猫たちのために里親探しもします。
血統か血統以外かの選択は、その猫の出自にまさに影響を与えます。純血種のペットの大部分はブリーダーから入手したものですが、血統以外の猫の生まれはさまざまです。よくあるのは、友人や隣人、またはシェルターでたまたま生まれたというものです。
純血種の猫を選ぶ理由
ある品種は、独特な肉体的特徴を確立するために選択的交配によって生み出されます。たとえば、長毛の毛、頭、耳、またはしっぽの輪郭など。この選択はまた気質や行動にも影響を与えます。個々の品種が持つ性格の特性が一般的に明確に定義されているのにはこのような理由があります。譲り受けた、または救助された子猫の気質を推測するのははるかに困難ですが、しかし猫好きならその子らの魅力の一部分はこの点だとあなたに話してくれるでしょう。純血種の猫を愛する人の大半は、その動物の美しさだけでなく、性格にも魅力を感じています。
例えば、ラグドールは新しい家庭に穏やかに適応する落ち着いた静かな猫であることがよく知られており、ノルウェージャン フォレスト キャットは社交的な性格を持っているため子供に対して優秀なペットになります。
(子供と相性の良いその他の猫種はこちら)一方、オリエンタル キャットは飼い主と過ごしたがる時間がより長く、自分たちの人間の仲間と非常に強い絆を結びます。それぞれの純血種の特徴および要求を知ることは、自分の期待に最も合う猫を選ぶのに役立ちます。
現在、ラグドール、メインクーン、ベンガルは特に人気があるようです。近年、無毛のスフィンクス、柔らかい巻き毛のレックス、さらには、しっぽの無いマックスなど、まさに固有の身体的特性を持つ新種の急増が見られます。
自分にとって魅力的に見える品種を選択したいと思うでしょうが、その品種の気質と行動があなたにふさわしそうかということの方が重要です。猫の品種の固有の特徴とニーズについて詳しく知るには、ロイヤルカナンの品種検索を利用したり、猫のショーに参加したり、ブリーダーと話をしてみてください。
雑種を選ぶ理由ー純血種の遺伝的リスク
品種が確立されると、必要な身体的特徴と気質を持つ個々の猫だけが繁殖用に飼われます。ほんの少数の個体のみがこの特徴を示す場合、遺伝子プールが劇的に減少する可能性があります。
適格な固体がほとんどいないため、望ましい特性を確保するためには、残念ながらある程度の近親交配が必要となります。このプロセスは、遺伝的問題を引き起こすリスクを高める可能性があります。ただし、遺伝的試験がより広く利用可能になってきており、品種に関連した遺伝的障害の可能性についてスクリーニングを行うことで、ブリーダーはこれらを回避することができます。猫に関する組織のほとんどが、選択に関して優れた慣行に従い、集中的な近親交配を制限しながら、責任ある繁殖を行うことを奨励しています。
一部のブリーダーは、極端に形態学的特異性を高めており、これは「ハイパータイプ」として知られています。例を挙げると、非常に細長い頭を持つシャムやオリエンタル、それとは対照的に非常に平たくなった顔を持つペルシャやエキゾチックなどの品種があります。これらの構造的な誇張には、解剖学的および生理学的な影響が伴い、健康上の問題を引き起こす原因となる可能性があります。
非純血およびミックスの猫では、遺伝的プールははるかに大きく、このような遺伝的症状を発症する可能性はかなり低くなると考えられます。
性別は純血種または雑種の選択に影響する?
重要な点は、オスとメスの猫の間で行動や性格に顕著な違いがあるかどうかです。
純血種の猫では気質がその品種の特性の一部となるため、性別による違いはそこまで顕著ではありません。そのため、自分の好みやライフスタイルに最も適した特性という観点から品種を選択することができます。
ミックスの猫の場合、純血種ほど容易に性格を予測することはできません。ただ、オスはより落ち着きがあり、より寛容で、遠くまでさまようことがある一方、メスは家からあまり離れずにいることを好むと言われています。その一方で、メスは家の中で優位に立とうとする傾向があり、それにより他の動物と共に生活することが困難になることがあるとも言われています。
とは言え、尿をスプレーするオスのマーキングやメスの発情期など、思春期に見られる行動の違いの多くは避妊・去勢手術を行うことで落ち着きます。
ミックスを選ぶか純血種を選ぶかに関わらず、どの猫にも個体差があり性格上・生活上のニーズは異なる場合があることに留意することが重要です。それぞれの猫の性格を把握しているブリーダーや里親センターのスタッフに相談すれば、あなたのライフスタイルや好みに合ったベストな猫を見つける手助けをしてくれるでしょう。
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