猫の抜け毛がすごい!注意したい換毛期以外の抜け毛の原因とは
猫の抜け毛の原因
白癬による猫の抜け毛
白癬は、猫の抜け毛で最もよくある原因の1つです。この真菌感染症は非常に感染しやすく、群れで住んでいる子猫や親猫の間で頻繁に発生します。主な病原体は真菌の胞子の 犬小胞子菌であり、汚染された動物や環境から感染し、数ヶ月間感染したままの状態が続きます。
胞子はあらゆる咬傷、ひっかき傷または病気を通してあなたの猫の皮膚に入り、そして感染は皮膚および毛包の最も外側の層で拡大し始めます。あなたの猫が、毛づくろいのために手を持っていきにくい顔のような場所に何らかの皮膚損傷を有している場合、悪化する前に感染性物質を全て駆除していくのに毛づくろいが役に立っているため、白癬が悪化する危険が高いです。病気や治療などで猫の免疫システムに侵入者があると、感染症が本格化する危険性も高くなります。
白癬の症状は猫同士で大きく異なる可能性がありますが、赤みを帯びた斑点とともに、ムラ状または円形の斑点の中に、抜け毛があることに気付くことが多いでしょう。彼らの被毛はまたちぎれやすく、あるいは異常に見えることもあります。
白癬は、感染自体の治療、残りの胞子の破壊、猫の環境の徹底的な消毒といったいくつかの段階を伴いますが、治療および除去することが可能です。白癬は、家庭の中でも人間に感染する可能性は非常に高いので、あなたの猫に何らかの兆候を見つけた場合、それ以上の拡大を防ぐためにできるだけ早く獣医師に相談することが大切です。
(白癬の兆候でもある猫のフケについてはこちら)
過度の毛づくろいが原因の猫の抜け毛
毛づくろいは、猫が自分の体を清潔に保ち皮膚の健康を維持するためには欠かせません。とはいえ、毛づくろいをやり過ぎると抜け毛やその他の悪影響を引き起こす可能性があります。
毛づくろいをするとき、猫はザラザラの舌を使って被毛と皮膚から寄生虫(子猫の寄生虫に関する詳細はこちら)や抜け毛、屑、その他の刺激物を取り除きます。しかし猫の舌が毛にダメージを与え、それにより毛が抜け落ちてしまうことがあります。もしあなたの愛猫が被毛の同じ部分ばかり過度に毛づくろいしている場合、遅かれ早かれその部分の毛が薄くなったり、毛質が悪化したことに気が付くことでしょう。また、毛づくろいの際に抜け毛をたくさん飲みこんでいるため、消化器系を通って効果的に体外に排出されなかった毛が毛玉となって体調不良を起こすこともあります。
過度な毛づくろいは問題行動の症状であることもあります。愛猫が大きなストレスを感じている場合には、毛づくろいを行うことが気分を落ち着かせるための代償行動である可能性があります。
(健康問題や凶暴化も引き起こす猫のストレスの詳細はこちら)
また、退屈を紛らわせるために毛づくろいをすることもあるため、愛猫の飼育環境に刺激となるものがない場合には必要以上に毛づくろいをすることでしょう。愛猫が過度な毛づくろいを行っている兆候に気付いたら、獣医師に相談して問題について話し合い、衝動の原因となっているものを突き止めましょう。
食事による猫の抜け毛
皮膚と被毛の健康を保つために必要な栄養素がフードに十分含まれていない場合、愛猫の毛が抜けたり被毛の質が悪くなることがあります。
皮膚が機能し効果的に被毛を育成するためには大量のタンパク質が必要とされ、1日に摂取するタンパク質の約30%が皮膚の再生に消費されます。高品質なタンパク質が食事に含まれていない場合や、消化できないタンパク質が含まれている場合には、毛が細くなったりもろくなったりし、さらには抜け毛につながることもあります。ビタミンAとビタミンEも、愛猫の被毛を健康に保ち抜け毛を防ぐうえで不可欠です。これらのビタミンは細胞の成長を調節するほか、天然の抗酸化剤としても作用します。これらが欠乏すると、被毛の主成分であるケラチンの生成がうまくいかなくなる可能性もあります。
愛猫の抜け毛がすごい場合は、必ず獣医師に相談
一般的に猫の抜け毛は、獣医師による治療と環境の調整と食事の改善を同時に行うことによって、簡単に改善することができます。愛猫に大量の抜け毛が見られる場合は、獣医師に相談のうえ原因を特定し、最善の解決策について話し合ってください。
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