シャムのご紹介
正式名称:シャム
別名:ロイヤル キャット オブ サイアム
原産:タイ
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの同居
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
29 - 31 cm | 27 - 31 cm |
体重 | 体重 |
4 - 7 kg | 3 - 5 kg |
ライフステージ | |
---|---|
成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの同居
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
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高さ | 高さ |
29 - 31 cm | 27 - 31 cm |
体重 | 体重 |
4 - 7 kg | 3 - 5 kg |
ライフステージ | |
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成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
シャムについて
この猫種について知っておくべきこと
親しみやすく、人と一緒に過ごすのを好む猫種で、大抵は1人の人にとても忠実です。また、注意を払ってもらい、関わり合うことで成長します。実際、シャム猫の気質は犬に似ているところが多くあります。
かつて「ロイヤル キャット オブ サイアム」として知られていたシャム猫は、常にタイと密接に関わりがありますが、その正確な起源は謎に包まれたままです。わかっているのは、19世紀後半に西洋に持ち込まれたことです。目新しい風貌のために賛否両論がありましたが、すぐに人気のペットになりました。
「ロイヤル キャット オブ サイアム」と名付けられたのには理由があります。長くて優雅な体とすらりとした首をしたシャムは、エジプトのファラオの墓の上にいても違和感はないでしょう。また、ほっそりとした脚と美しいくさび形の頭部、深い青色の印象的なアーモンド形の目の持ち主でもあります。
短毛の滑らかな被毛はケアが簡単であり、しなやかで筋肉質な体を引き立てています。シャム猫の色には、ぶちやべっ甲、スモーク、シルバー、フォーンまで、いくつかの種類があります。
非常に利口なシャム猫は、明確な個性を備えています。ペットオーナーのあらゆる行動に興味を持ち、影のごとくついてくることがよくあります。驚くほど「おしゃべり」でもあり、他の猫とはまったく異なる独特の方法でペットオーナーとコミュニケーションをとろうとします。
シャムは大衆文化の中でよく取り上げられ、何世紀にもわたって絵画や本に描かれてきました。映画では、「わんわん物語」(1955)、「三匹荒野を行く」(1963)、「シャム猫FBI/ニャンタッチャブル」(1965)、「おしゃれキャット」(1970)など、いくつかのウォルトディズニー作品に登場しています。最近では、最も人気のあるポケモンの1つがシャム猫をモデルにしていました。
シャム猫にまつわる2つの事実
1.完全な対称性
優雅で骨張った体格のシャム猫は、別世界の生き物のような風貌に見られることも多くあります。ですが、鼻の先から耳の先までを測ると、顔も正三角形になっていることをご存知ですか?
2.2匹で1組
シャム猫は社交的な性格のため、独りぼっちが苦手です。ペットオーナーが日中に外出することが多い場合、もう1匹シャムを飼うことを検討するようお勧めします。そうすれば、常に遊び相手がいるようになります。
この品種の歴史
シャムに関する初めての言及として知られているのは、何世紀も昔、現在のタイであるシャムのアユタヤ王朝時代の古代写本コレクションです。「猫に関する論文」と題するこの魅力的な文書は、14世紀以降に作成されたと考えられています。
しかし、シャムが西洋に紹介されたのは1800年代になってからでした。元は「ロイヤル キャット オブ サイアム」として知られていたシャムは、目新しい風貌のために当初は賛否両論がありました。実際、1871年にロンドンのクリスタル パレス ショーで3匹のシャムが披露されたときにはそれほど歓迎されませんでした。
しかし、シャムの人気が出て、ペットとして大流行するのに長くはかかりませんでした。最初のスタンダードは1892年にイギリスで確立され、すぐにイギリスとアメリカの両方で需要が高まりました。
現在、実はシャム猫の種類は2つあります。これは、選択的交配によって2つのシャムのサブ品種が生み出されためで、体がより細長く、頭の形が異なる現代的な「ショー スタイル」と「伝統的な」シャムがいます。
頭から尻尾まで
シャムの身体的特性
1.頭部
2.顔
3.体
4.被毛
5.色
注意すべきこと
この猫種の特性から健康に関する一般的な概要まで、シャムに関するいくつかの注意が必要なポイントをご紹介します
シャムは暗闇の中ではあまり目が見えません
鋭い眼差しで、猫の中でもとくに印象的な目をしてはいるものの、暗い場所ではあまり目が見えません。初期のシャムの多くは実は内斜視で、その特性は欠点と見なされました。そのため、選択的交配によって内斜視はほぼ排除されました。シャムはその視力の弱さによって交通事故などの夜間の危険に対するリスクが高くなるため、この点は注意しておきましょう。良い点としては、青い目をした他の動物とは異なり、視覚にはまったく問題がありません。
シャムによくある別の問題は歯のトラブル
これには歯肉炎などの症状が含まれ、歯周病につながる可能性があります。シャムには、科学者が「FORL」(猫破歯細胞性吸収病巣)と呼ぶ疾患の素因もあります。これは、歯頸部で歯の消失が進行することを指します。何の徴候も示さない猫もいますが、よだれが出たり噛むのに苦労したりする猫もいます。診断を確定するには、口腔内のレントゲン写真が必要です。そのため、シャムには定期的な歯科検診を受けさせることをお勧めします。また、毎日またはそれが難しい場合はできる範囲の頻度でしっかり歯磨きを行いましょう。
特定の疾患にかかりやすい傾向もある
シャム猫は、「胆管肝炎症候群」と呼ばれる病気を発症するリスクが高いと言われています。これは胆管の炎症で、多くの場合、胆管自体または近くの別の臓器の細菌感染が原因で起こります。解剖学的に、胆管は腸との接続部を3つの臓器(膵臓、肝臓、小腸)と共有しているため、1つに問題があるとすべてに悪影響を生じる可能性があります。シャムは、「アミロイドーシス」という症状を発症しやすい傾向もあります。これは、さまざまな臓器や組織に不溶性の線維状のタンパク質が沈着し、正常な機能を妨げる症状です。主に影響を受ける部位は腎臓と肝臓です。どこか具合が悪そうな場合にはすぐに獣医師の診察を受けさせましょう。
健康的な食事で、より健康的に
個々の猫に最適な栄養バランスは、シャムの健康と美しさを維持する上で重要な役割を果たします。シャムの総合栄養食は、栄養素のバランスを調整したものでなければなりません。このフードを使用することで、過不足のない食事を与えられます。食事は不足しても多すぎても猫の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
規則的な排尿をサポートするために、清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。また、猫はもともと少量の餌を1日7〜10回食べるようにできています。推奨されている1日分のキブル(ドライフードの粒)の量を一度に与えるとシャムは自分で食べる量を調整します。
以下の推奨事項は、健康的な動物に対するものです。猫に健康上の問題がある場合は、獣医師に相談し、専用の食事療法食を処方してもらってください。
成長
成長は子猫にとって重要なライフステージです。大きな変化の時期であり、そして新しい出会いの時です。品種にかかわらず、シャムの子猫が必要とするエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンの量は、成猫よりもはるかに多くなります。子猫は自分の身体を維持するだけでなく、成長し、健康な体を構築するためにもエネルギーと栄養素が必要なためです。子猫の成長には2つの段階があります。
成長前期 - 誕生から生後4ヵ月齢まで
離乳とは、子猫が流動食(母乳)から固形フードに移行することです。この期間は、生後3〜6週齢で乳歯が生える時期に自然と対応しています。この段階では、子猫はまだ噛み砕くことができないので、柔らかいフード(ふやかしたドライフードの粒や適切なウェットフード)は、流動食から固形フードに移行しやすくするのに役立ちます。生後4〜12週齢では、子猫が母親の初乳(最初の母乳)から獲得する自然免疫は低下しますが、子猫の免疫系は徐々に発達します。免疫ギャップと呼ばれるこの重要な時期には、ビタミンEを含む抗酸化物質の複合体により、健康を維持することで本来の自然な免疫力の発達をサポートすることが必要です。子猫にとっては、感情的で、特に繊細になるのが成長期です。その間、消化器系の配慮が必要になります。この時期のフードは、本質的な成長のニーズを満たすためにエネルギーが豊富であるだけでなく、発達途中の消化器系に合わせた消化のよいタンパク質も必要です。また、フラクトオリゴ糖などのプレバイオティクスは、腸内環境を整えることによって胃腸の健康をサポートします。その結果、健康な便の排泄に役立ちます。子猫用フードには、健康を維持することで脳神経の適切な発達をサポートするのに役立つオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が含まれている必要があります。
成長後期 - 生後4ヵ月~12ヵ月齢
生後4ヵ月目から、子猫の成長速度が低下するため、低脂肪のフードが推奨されます。これが重要なのは、特に猫が避妊・去勢手術を受けた後です。生後4ヵ月から7ヵ月の間に、子猫の乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。子猫の永久歯が生え始めたら、簡単に口に入れることができる適切な形状や食感のキブル(ドライフードの粒)を与える必要があります。それは、咀嚼を促し、口腔衛生のケアに役立ちます。生後12ヵ月になるまで、シャムの子猫の免疫系は徐々に発達します。この大きな変化、発見、新しい出会いのある時期に、ビタミンEなどの抗酸化物質の複合体が、健康を維持することで、自然な免疫力の発達をサポートします。調節されたエネルギー量と、正確にバランス良く配合されたビタミンBなどのビタミンやミネラルの摂取は、健康の維持による皮膚のバリア機能維持に貢献し、子猫の健康的な成長をサポートするのに役立ちます。消化器系は徐々に発達し、消化能力は生後12ヵ月までに完全に発達します。その後、成猫用フードを食べられるようになります。
健康的な泌尿器機能を維持することに加え、シャムの成猫の主な栄養目標は次の通りです。
高品質のタンパク質を増やし、適度な脂肪含有量や脂肪の健康的な代謝に関与するL-カルニチンを追加することで、健康で引き締まった筋肉質な体の維持を助けます。
消化性の高いタンパク質とプレバイオティクスを使用して、健康な消化をサポートし、腸内環境のバランスを整えます。
アミノ酸、ビタミン、オメガ3およびオメガ6脂肪酸などの栄養素が、健康を維持することで皮膚のバリア機能維持に貢献し、シャムが本来持っている絹のような光沢の緻密な被毛と肌の健康維持をサポートします。
細長い鼻口部に合わせたキブル形状と、咀嚼を誘発する食感で、口腔内の良好な衛生をサポートし、摂食速度を適切に保つことにも役立ちます。
12歳以上の高齢期の猫は、消化吸収能力がしづらくなる場合があります。老化に向かう猫の体重を維持し、高齢期の健康維持に必要な栄養を摂取できるように、必須栄養素が豊富で、非常に消化性の高いフードを与える必要があります。
猫は年をとるにつれて、歯の問題が生じるようになります。一部の高齢期の猫は、味覚や嗅覚も衰えるため、それが食事量の低下につながる可能性があります。愛猫が十分な量のフードを確実に食べ続けられるようにするには、老化とともに弱くなる顎に合った形や大きさ、硬さ(食感)のキブル(ドライフードの粒)を選ぶ必要があります。
ビタミンC・ビタミンEを多く含む食事を与えましょう。これらの栄養素には抗酸化作用があるため、高齢期の健康維持に役立ちます。
シャムのケア
運動、グルーミング、トレーニングのヒント
エネルギーにあふれたシャムは、高いところにも意欲的に登ります。そのため、活発に運動できるように高品質で頑丈なキャットタワーがあるとよいでしょう。そうすることによって、シャムがカーテンに登るのを防げるかもしれません。別の特徴として、シャムは遊びを通して成長します。そのため、遊びはシャムが肉体的にも精神的にも活発さを維持できる便利な方法かもしれません。さまざまな猫用おもちゃがあれば夢中になって遊び、フェッチ(取ってくる遊び)を楽しみます。十分な運動をさせる別の方法は、先にも述べたように、シャムをもう1匹(実際には十分とは言えませんが)飼うことです。そうすれば、シャムはお互いを追いかけて遊びます。
シャムのもう1つの優れた点は、毛づくろいの点でメンテナンスの必要性が少ないことです。実際のところ、週に一度、抜け毛を取り除くためにコームで軽くとかすだけで構いません。シャムは、抜け毛の量も他の品種と比較してほんのわずかです。清潔な動物でもあるため入浴させる必要もめったにありませんが、年に2回グルーミングを受けることをお勧めします。また、耳に感染の徴候がないかチェックし、できるなら毎日、または少なくとも週に2、3回は歯を磨くことを忘れないでください。
とても利口な品種であるシャムは、学習速度が驚くほど速く、すぐにペットオーナーの家での生活に溶け込みます。ただし、ペットオーナーとの交流を通して成長して強い絆を形成するため、ある程度の時間の投資が求められます。特に、シャムの行動特性の1つは遊び好きなところなので、家族の一員になるようなペットを探している人にとって最適な品種です。分離不安を感じる場合もあるので、ペットオーナーが外出がちな場合はペアで飼うことをお勧めします。そうすればお互いに一緒に過ごせるうえ、いたずらも防げるかもしれません。しかし、全体としてシャムの行動上の問題はほとんどありません。
エネルギーにあふれたシャムは、高いところにも意欲的に登ります。そのため、活発に運動できるように高品質で頑丈なキャットタワーがあるとよいでしょう。そうすることによって、シャムがカーテンに登るのを防げるかもしれません。別の特徴として、シャムは遊びを通して成長します。そのため、遊びはシャムが肉体的にも精神的にも活発さを維持できる便利な方法かもしれません。さまざまな猫用おもちゃがあれば夢中になって遊び、フェッチ(取ってくる遊び)を楽しみます。十分な運動をさせる別の方法は、先にも述べたように、シャムをもう1匹(実際には十分とは言えませんが)飼うことです。そうすれば、シャムはお互いを追いかけて遊びます。
シャムのもう1つの優れた点は、毛づくろいの点でメンテナンスの必要性が少ないことです。実際のところ、週に一度、抜け毛を取り除くためにコームで軽くとかすだけで構いません。シャムは、抜け毛の量も他の品種と比較してほんのわずかです。清潔な動物でもあるため入浴させる必要もめったにありませんが、年に2回グルーミングを受けることをお勧めします。また、耳に感染の徴候がないかチェックし、できるなら毎日、または少なくとも週に2、3回は歯を磨くことを忘れないでください。
とても利口な品種であるシャムは、学習速度が驚くほど速く、すぐにペットオーナーの家での生活に溶け込みます。ただし、ペットオーナーとの交流を通して成長して強い絆を形成するため、ある程度の時間の投資が求められます。特に、シャムの行動特性の1つは遊び好きなところなので、家族の一員になるようなペットを探している人にとって最適な品種です。分離不安を感じる場合もあるので、ペットオーナーが外出がちな場合はペアで飼うことをお勧めします。そうすればお互いに一緒に過ごせるうえ、いたずらも防げるかもしれません。しかし、全体としてシャムの行動上の問題はほとんどありません。
シャム猫について
興味をお持ちになるかもしれない他の品種
このトピックについてもっと読む
出典
- Veterinary Centers of America https://vcahospitals.com/
- ロイヤルカナン猫の百科事典。2010年版、2020年版
- Banfield Pet Hospital https://www.banfield.com/
- ロイヤルカナンBHN製品ブック
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