ブリティッシュ ショートヘアーのご紹介
多くの人がブリティッシュ ショートヘアーに夢中になるのも無理はありません。ふっくらとした顔と絹のように柔らかな被毛も魅力的ですが、みんなを虜にするのはその独特のしぐさです。この愛らしい品種の特徴は、ほとんど音にならないニャーという鳴き声と、大きなゴロゴロという喉を鳴らす音です。抱っこも好きですが、気が向いたときのみです。それ以外のときは、 ブリティッシュ ショートヘアーは観察好きで、もの静かな猫として振舞います。
正式名称:ブリティッシュ ショートヘアー
別名:ブリティッシュ ブルー、ショートヘアー
原産:イギリス
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの相性
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
- cm | - cm |
体重 | 体重 |
6 - 9 kg | 4 - 6 kg |
ライフステージ | |
---|---|
成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの相性
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
- cm | - cm |
体重 | 体重 |
6 - 9 kg | 4 - 6 kg |
ライフステージ | |
---|---|
成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
ブリティッシュ ショートヘアーについて
この猫種について知っておくべきこと
ブリティッシュ ショートヘアーは、初めて猫を飼う人にとってぴったりの猫です。数多くの魅力的な特徴があり、その一つ目が、驚くほど柔らかい被毛です(そして柄と色の組み合わせが100通りもあります!)。二番目が、魅惑的な大きな丸い目です。
独立心の強い ブリティッシュ ショートヘアーは穏やかで控えめであり、非常にイギリスらしい気質の持ち主です!あらゆる点で真っすぐなこの品種は、やや独立心が強いものの、ペットオーナーに対して非常に忠実な思いやりにあふれた猫です。ブリティッシュ ショートヘアーは時に可愛らしい不器用さを見せます。敏捷性(動作の素早さ)においてずば抜けているわけではないのです。しかし、このような特徴はこの品種をいっそう愛らしく見せています。この品種は、少なくとも3歳までは身体が完全に成熟しませんが、5歳までには成長を終えます。
ブリティッシュ ショートヘアーは無駄な脂肪がなく痩せているというよりは、柔らかくてふんわりしていると言えますが、どちらでも問題はありません。ブリティッシュ ショートヘアーには個性があり、時にそれは愛くるしいです。誕生から1歳までの子猫のエネルギーは2年目になると消え、成猫のオスは通常、メスよりも活動的です。しかし、猫とペットオーナーが何歳であっても、あらゆる意味において素晴らしいペットとなります。
ブリティッシュ ショートヘアーにまつわる2つの事実
1. 他のブルー種とお間違えなく
ブリティッシュ ショートヘアーの美しい青灰色はこの品種の特徴として広く知られていますが、非常に人気のあるロシアンブルーやシャルトリュー、またはより柔らかな色合いのバーミーズとよく間違われます。しかし、ブリティッシュ ショートヘアーには、深紅やチンチラ シルバー、純白を含めて他にも100近い色とパターンがあります。
2. ぎっしりと生えた被毛が人気を集めています
ブリティッシュ ショートヘアーのぎっしりと生えた被毛は、独特のビロードのような外見をしています。毛量が多いのために暑さを感じやすく、そのためか、抱っこをあまり好みません。
この品種の歴史
イギリスを原産地とするものの、ブリティッシュ ショートヘアーのルーツは古代ローマにまでさかのぼります。最初は家猫の品種と野生の猫の交配でした。ヨーロッパを原産とする最古の品種だと考えられていますが、愛猫協会はこの品種をショー ブリードとして1980年まで正式に認証しませんでした。もともとはネズミを捕まえる熟練した能力で称えられていたものの、現在ではそれに代わって家庭の至福の守り手としての地位に君臨しています。
ほとんどの人はこの品種の顔を一度は見たことがあるでしょう。ルイス・キャロルが『不思議の国のアリス』の有名なチェシャ猫のモデルとして使用し、また、童話『長靴をはいた猫』に登場する大胆不敵な猫のモデルでもあるからです。
ヨーロッパで初めての正式な文献に残っているショーは、1871年にロンドンのクリスタルパレスで開催されました。優勝したのは、14歳という高齢のブリティッシュ ショートヘアーでした!
頭から尻尾まで
ブリティッシュ ショートヘアーの身体的特性
1.耳
2.頭部
3.体
4.尻尾
5.被毛
注意すべきこと
この品種の特性から健康に関する一般的な概要まで、ブリティッシュ ショートヘアーに関するいくつかの注意が必要なポイントをご紹介します
室内で過ごす方がベター
その非常に温和な気質のため、ほとんどの場合、ブリティッシュ ショートヘアーにとっては室内飼育が最適です。これは、キツネやアライグマなどの野生動物だけでなく、狩り好きな近くに住む犬などからこの猫を守るためです。愛猫を室内飼育にすると、ライム病や一般的な寄生虫など、屋外で感染する恐れのある病気を避けるのにも役立ちます。
あまり活発ではありません
ブリティッシュ ショートヘアーはとても優しくて従順ですが、敏捷性に関してはコンテストの優勝は望めません。この品種はのんびりと世の中を観察し、何事にも冷静で無関心な態度を取る傾向があるため、体重が増えやすいのです。ゆえに、愛猫の健康を守る上で注意が必要です。猫と定期的に遊んで健康を維持し、見守りながら家の中や庭を散歩させましょう。健康をできるだけ維持するには、トリーツ(ご褒美)は必要最低限の量とし、フードは適切な量を測って与えるのが理想的です。
歯周病に気を付けましょう
ブリティッシュ ショートヘアーは、歯の根元の歯茎に起こる炎症である、歯肉炎にかかりやすい傾向があり、他の症状と同様に注意とケアが必要です。少なくとも毎週歯磨きを行うと、歯と歯茎の両方における歯石の蓄積防止に役立ちます。毎日の歯磨きが理想的ですが、猫が協力的になってくれるのは難しいでしょう。
健康的な食事で、より健康的に
個々の猫に最適な栄養バランスは、ブリティッシュ ショートヘアーの健康と美しさを維持する上で重要な役割を果たします。ブリティッシュ ショートヘアーの総合栄養食は、栄養素のバランスを調整したものでなければなりません。このフードを使用することで、過不足のない食事を与えられます。食事は不足しても多すぎても猫の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
規則的な排尿をサポートするために、清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。また、猫はもともと少量の餌を1日7〜10回食べるようにできています。推奨されている1日分のキブル(ドライフードの粒)の量を一度に与えるとブリティッシュ ショートヘアーは自分で食べる量を調整します。ブリティッシュ ショートヘアーの穏やかな気質と太りやすさを考えると、かなり若い頃から特定のフードを適切な量与えることが不可欠です。
以下の 推奨事項は、健康的な動物に対するものです。猫に健康上の問題がある場合は、 獣医師に相談し、専用の食事療法食を処方してもらって ください。
成長は、子猫の人生に欠かせない段階です。大きな変化と発見、新しい出会いがあります。ブリティッシュ ショートヘアーの子猫は、成猫よりもはるかに多くのエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンを必要とします。子猫は自分の体を維持するだけでなく、成長し、体を構築するためにもエネルギーと栄養素が必要なためです。子猫の成長には2つの段階があります。
基礎づくり - 生後4ヵ月まで
離乳とは、子猫が流動食(母乳)から固形フードに移行することです。この期間は、生後3〜6週齢で歯が生える時期に自然と対応しています。この段階では、子猫はまだ噛み砕くことができないので、柔らかいフード(ふやかしたドライフードの粒や適切なウェットフード)は、流動食から固形フードに移行しやすくするのに役立ちます。生後12ヵ月まで、ブリティッシュ ショートヘアーの子猫の免疫系は少しずつ発達を続けます。大きな変化や発見、新しい出会いのあるこの時期には、ビタミンEなどの複合的な抗酸化物質が自然免疫のサポートに役立ちます。消化器系は徐々に発達し、消化は生後12ヵ月までに完全に発達します。その後、成猫用フードを食べられるようになります。
成長前期 - 誕生から生後4ヵ月齢まで
生後4〜12週間は、子猫が母親の初乳(最初の母乳)から獲得する自然免疫は低下しますが、子猫の免疫系は徐々に発達していきます。免疫ギャップと呼ばれるこの重要な時期には、自然の免疫力をサポートするために、ビタミンEを含む抗酸化物質の複合体が必要です。子猫にとっては、感情的で、特に繊細になるのが成長期です。その間、消化器系の不調が起こりやすくなります。この時期のフードは、重要な成長のニーズを満たすためのエネルギーが豊富なだけでなく、発達を続ける消化器系に合わせた極めて消化のよいタンパク質も含んでいる必要があります。また、フラクトオリゴ糖などのプレバイオティクスは、腸内環境を整えることによって胃腸の健康をサポートします。その結果、健康な便の排泄に役立ちます。子猫用フードには、脳神経の適切な発達をサポートするのに役立つオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が含まれている必要があります。
成長後期 - 生後4ヵ月~12ヵ月齢
生後4ヵ月から、子猫の成長スピードが低下していきます。調整されたタンパク質含有量と適切なバランスのビタミンとミネラルを含むフードは、健康的な成長のための健全な筋肉と骨の発達に役立ちます。健康的な脂肪代謝に関与するL-カルニチンの追加も、メリットをもたらす可能性があります。ブリティッシュ ショートヘアーの子猫のエネルギー要件の高さは、この時期でも変わりません。脂肪分の少ないフードをお勧めします。猫が避妊・去勢手術を受けた後は、この点が特に重要です。生後4ヵ月から7ヵ月の間に、子猫の乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。永久歯が生えてきたら、子猫は特別に作られた月の形をしたキブル(ドライフードの粒)を食べる必要があります。これは十分な大きさと噛み応えを備えたキブル(ドライフードの粒)で、ブリティッシュ ショートヘアーの子猫が簡単に口に運べるのです。このようなユニークなキブル(ドライフードの粒)によって咀嚼を促し、口腔内の衛生をサポートします。生後12ヵ月まで、ブリティッシュ ショートヘアーの子猫の免疫系は少しずつ発達を続けます。大きな変化や発見、新しい出会いのあるこの時期には、ビタミンEなどの複合的な抗酸化物質が自然免疫のサポートに役立ちます。消化器系は徐々に発達し、消化適性は生後12ヵ月までに完全に発達します。その後、成猫用フードを食べられるようになります。
あらゆる猫と同様に健康な泌尿器機能の維持が重要なことに加え、ブリティッシュ ショートヘアーの成猫には、栄養に関して以下のような目標があります。
理想的な 筋肉量の維持と健康的な関節のサポートによって、 大きな体をケアします。
特定の栄養素を豊富に追加して、皮膚の健康と驚くほどびっしり生えた 短毛の美しさの維持を助けます。
簡単に口に入るようにキブル(ドライフードの粒)のサイズと形状を調整し、噛むことを促す食感を与えることで、優れた口腔衛生をサポートします。実際のところ、ブリティッシュ ショートヘアーは食べ物を噛まずに飲み込む傾向があります。そのため、歯肉炎などの歯科疾患を起こしやすいのです。
タウリン、L-カルニチン、EPA-DHA、抗酸化物質などの栄養素を最適なレベルで与えて、心臓の健康をサポートします。ブリティッシュ ショートヘアーは遺伝性疾患として肥大型心筋症、つまり心臓の壁の肥厚を患う可能性があります。症状は、心エコー検査で簡単に確認できます。
12歳以上の高齢期の猫は、消化吸収しづらくなる場合があります。老化に向かう猫の体重を維持し、栄養失調のリスクを最小限に抑えるために、必須栄養素が豊富で、非常に消化性の高いフードを与える必要があります。
猫は年をとるにつれて、 歯の問題が生じるようになります。一部の高齢期の猫は、 味覚や嗅覚も衰えるため、フード量の低下につながります。愛猫が十分な量のフードを食べ続けられるようにするには、 老化とともに弱くなる顎に合った形や大きさ、硬さ(食感)のキブル(ドライフードの粒)を 選ぶ必要があります。
老化が進んでいったとしても、 その猫に最適なエネルギー量はライフスタイルに依存することに注意 してください。定期的に屋外に出る高齢期の猫は、脂肪含有量がわずかに高いフードが適しています。一方、老化により、 室内飼育の猫の肥満リスクが軽減されることはありません。依然として、カロリー摂取量に注意する必要があります。適度な脂肪含有量のフードが最適な場合が あります。
ブリティッシュ ショートヘアーのケア
運動、グルーミング、トレーニングのヒント
ブリティッシュ ショートヘアーは筋肉質ではあるものの、運動好きではありません。それでも、健康を保つために日々の運動量を確保することが重要です。
ビロードのような美しく豊かなブリティッシュ ショートヘアーの被毛を、良好な状態に保つことは実はそこまで大変ではありません。ブリティッシュ ショートヘアーのグルーミングはかなり楽な作業です。みっしりと生えた柔らかな毛はほとんどブラッシングいらずで、週に1度で十分です。ただし、春と秋の換毛期には最高の状態に保つためにもっと頻繁に行いましょう。この品種はダブルコートではなく、極めて柔らかい被毛は一層から成っています。
その寛いだ仕草からは想像がつきにくいものの、ブリティッシュ ショートヘアーの性格は高度な知性や揺るぎない忠誠心などの長所にあふれています。そのような特性を考えるとこの品種のトレーニングは容易であり、命令に対してよく考え、従順な振る舞いができることが証明されています。もちろん、その気がある時に限りますが。
ブリティッシュ ショートヘアーは筋肉質ではあるものの、運動好きではありません。それでも、健康を保つために日々の運動量を確保することが重要です。
ビロードのような美しく豊かなブリティッシュ ショートヘアーの被毛を、良好な状態に保つことは実はそこまで大変ではありません。ブリティッシュ ショートヘアーのグルーミングはかなり楽な作業です。みっしりと生えた柔らかな毛はほとんどブラッシングいらずで、週に1度で十分です。ただし、春と秋の換毛期には最高の状態に保つためにもっと頻繁に行いましょう。この品種はダブルコートではなく、極めて柔らかい被毛は一層から成っています。
その寛いだ仕草からは想像がつきにくいものの、ブリティッシュ ショートヘアーの性格は高度な知性や揺るぎない忠誠心などの長所にあふれています。そのような特性を考えるとこの品種のトレーニングは容易であり、命令に対してよく考え、従順な振る舞いができることが証明されています。もちろん、その気がある時に限りますが。
7/7
ブリティッシュ ショートヘアーのすべて
非常にフレンドリーですが、抱っこはあまり好きではありません。フレンドリーな性格と抱っこが好きかどうかは別物です。ブリティッシュ ショートヘアーが膝に乗りたがらないのは、被毛がぎっしりと生えているからです。抱っこをされすぎるとすぐに暑くなってしまうのです。機嫌がよいときは、ペットオーナーのそばに座ることを好みます。ブリティッシュ ショートヘアーは、家の中でペットオーナーについて回ることで知られています。
この品種は、 最適な健康を維持するのに適切な栄養と十分な運動の機会がある限り、 7〜12年という長い寿命を誇ります。
このトピックについてもっと読む
出典
- Veterinary Centers of America https://vcahospitals.com/
- ロイヤルカナン犬の百科事典。2010年版、2020年版
- Banfield Pet Hospital https://www.banfield.com/
- ロイヤルカナンBHN製品ブック
このページを「いいね」および「シェア」する