愛犬の肥満チェック-適正体重、健康的な体型の見つけ方
愛犬の体重を測ることや平均体重と比べることが、肥満、太り気味であるかどうかを確認する唯一の方法ではありません。獣医師にボディ コンディション スコアの使用方法を教えてもらうことで、愛犬が適正な体重であるかどうかを確認できます。
愛犬が肥満、太り気味かをチェックするボディ コンディション スコアとは?
ボディ コンディション スコアとは、犬が太り気味であるか痩せ気味であるかをチェックする際に獣医師が使用するスコアです。スコアの算出には、犬の外観と触った感じにも焦点を当てています。体重をチェックするだけでは健康的な体型かどうかまではわからないため、このスコアが役に立ちます。
ボディ コンディション スコアは、やせ型 (=1) から重度の肥満(=9)までの9段階を使用します。スコアで評価される3つの重要な要素は、犬の肋骨、腰部、腹部です。スコア4~5が犬の理想的な体型です。それは、触ると肋骨が簡単に感じられ、上から腰部のくびれを確認することができ、横から見たときにお腹がたるんでいない、バランスの取れた体型です。
犬のボディ コンディション スコアの使用方法については、獣医師が説明してくれます。また、定期的に動物病院を訪問して、犬の体型を長期的にモニタリングできるようにすることも重要です。
愛犬が肥満、太り気味かをチェックする最良の方法は?
愛犬が肥満でないかを確認し、必要に応じて対応策を講じることが重要です。太り気味のままでいると、生活に支障をきたすような問題を引き起こすリスクを高めてしまいます。例えば、糖尿病や癌、変形性関節症などです。
犬は理想体重よりも15~20%高い場合に太り気味とされ、30%を超えると肥満とされます。ただし、体重測定をするだけでは愛犬の肥満について過小評価をしやすいため、太り過ぎであるかどうかを確認する最良の方法は、「見る・触る・測る」という3段階のアプローチです。
- 動きや体型を目でチェックします。やや無気力だったり、疲れやすかったりしませんか?腹部がたるんでいませんか?また、腰のくびれは見えますか?肋骨は余分な脂肪に覆われることなく、容易に触れますか?
- 肋骨部を触ってみます。強く押さないと、肋骨が感じられない状態ですか?
- 愛犬の体重を測ります。定期的に測ることで、体重の増減をモニタリングできます。獣医師は、現在の体重と、ボディ コンディション スコアの評価に基づいて、理想の体重を導き出します。
肥満、太り気味の愛犬のダイエットをサポートする方法
太り気味の犬も肥満の犬も、適正な体型に向けて改善していくことができます。愛犬を最適な体重に近づけていくことで、彼らの生活の質を高めることができるでしょう。適正体重の犬は肥満の犬よりも長生きすることもわかっています。
肥満は、消費されるカロリーよりも多くのカロリーを摂取することによって起こります。したがって、ダイエットが必要な場合は犬の食事を改善し、運動に取り組むことが大切です。太り気味の犬用に作られた食事療法食については、獣医師にお問い合わせください。犬の食事の量をただ減らすだけでは、栄養不足になったり、おねだりをするようになる可能性があります。基準となる日々の食事量を守り、トリーツを追加で与え過ぎないようにしてください。もしくは、ドライフードの1日の給与量の一部を取っておき、トリーツとして使用するのもよいでしょう。
習慣として身体を動かすアクティビティを取り入れることは、生活全体を通したウェルビーイング(健康で幸せな生活)のためにとても重要であるだけでなく、体重を減らし、健康的な体型を維持するのにも役立ちます。愛犬の運動の適切な量や負荷、種類については獣医師に相談しましょう。運動量を増やす場合は、獣医師の助言を参考にするのが安心です。
愛犬が肥満、太り気味の場合は獣医師に相談しましょう
犬の体重や体型について懸念や質問がある場合は、獣医師に相談することをお勧めします。愛犬の肥満がどの程度進んでいるのかを特定したり、減量のために必要なアクションを教えてくれたり、体重増加を防ぐ方法についてアドバイスしてくれたりします。
同様に、犬の食事、運動パターン、ライフスタイルを変更する場合も、実施前に獣医師に相談することが重要です。また、その他にも健康に影響を与える可能性がある変更を行う際にも、事前相談をおすすめします。
一頭として体型や健康状態が同じ犬はいないので、獣医師はそれぞれの犬に合わせたアドバイスを提供します。その際、品種、年齢、性別に加え、その時の健康状態や避妊・去勢手術の有無などの要因も考慮されます。