犬の出産を無事に終える為の準備やポイント
犬の出産前に準備したい必要な環境
あなたの愛犬が妊娠した場合、動物病院での出産ではなく自宅出産を決意することもあるでしょう。その場合には、出産日を迎える前に準備しなければならないことがいくつかあります。準備をしっかりすることで、母子ともに最大限に健康でいられるはずだとあなた自身自信を持つことができるはずです。
出産時の万一のために連絡できる獣医師
たとえ自宅出産を望むとしても、何らかの異常が発生した場合に備えて獣医師にいつでも連絡できるようにしておくことが重要です。獣医師は非常に有益な専門知識を有していますので、すべての子犬が必ず安全に生まれるようサポートすることができるでしょう。
母犬の出産、生まれる子犬のためのエリアを確保
あなたの自宅に、愛犬が出産するためのエリアを特別に確保する必要があります。母犬がストレスを感じることなく快適に過ごすことができ、そして子犬が理想的なスタートを切れるよう、このエリアを正しく設置することが重要です。留意すべき点をいくつか挙げますので、ぜひ参考にしてください。
愛犬用の産箱(または「飼育箱」)
産箱は、簡単に掃除ができるよう非多孔質の素材でできており、かつ愛犬と子犬たちが過ごすのに適切な大きさである必要があります。箱の底には、簡単に取り外して掃除ができ、かつ保温に優れた素材を敷いてあげてください。タオルや、シーツ、新聞が理想的です。愛犬の体重が15kgを超える場合は、母犬が横になった時に子犬が押しつぶされないよう、床と産箱の側面から10~15cmの位置に棒を張ってください。
適切な温度・湿度・空気で出産エリアを保つ
生まれたばかりの子犬は体温を失いやすく、脱水状態にもなりやすいため、出産スペースを適切な気温と湿度に保つことが不可欠です。水を張ったボウルや加湿器を使用して、スペースの湿度を65~70%に保ち、保温電球や赤外線電球で温めてください。
生後4日間の子犬が過ごす環境は、29.5~32°Cに保つ必要があります。生後4日を過ぎたら、7~10日間かけて徐々に約26.7℃まで気温を下げることができます。そして生後4週間目の終わりには22.2°Cまで下げることができます。産箱は、隙間風が入ったり逆に空気がこもったりする場所ではなく、適度に風通しが良い場所に設置してください。
出産エリアの衛星管理の徹底
出産エリアは、極めて清潔に保つ必要があります。つまり、頻繁に消毒・清掃するだけではなく、エリアに出入りする人数も制限する必要があります。あなた自身も清潔にしてから出産エリアに行くようにし、愛犬を初めて出産エリアに連れてくる前にも洗髪やブラッシングをして、可能な限り寄生虫や細菌を持ち込まないようにしましょう。
犬の出産予定日が近づいたらしてあげたいこと
愛犬が心地よくリラックスして出産に臨めるようにするために、出産予定日の1~2週間前から出産エリアと産箱に馴染ませましょう。感染を避けるためにも他の動物が母犬や出産エリアに近づかないよう気を付け、母犬が出産エリアで快適に過ごしていることを確認してください。
犬の出産後、生まれた子犬のために手伝えること
子犬は人生の最初の3週間は非常に敏感です。特に、最初の48時間は、彼らが健康に発達し続けるかどうかの決定的要因になります。酸素欠乏と感染は出生時の最大のリスクになるため、出産場所を準備しましょう。そのリスクを減らすために上記の助言に従うことが重要です。
出産後、いくつかの簡単な方法で、あなたは子犬に可能な限り最高のスタートを与える手伝いができます。
できる限り早く母猫の初乳を子犬に与える
子犬が生まれた後、できるだけ早く彼らの母親の乳首を吸わせて母乳を与えます。子犬は、牛乳ではなく初乳を摂取します。初乳は、子犬の免疫システムを強化促進する母犬によって生産された物質です。初乳は生後12~16時間の間に摂取されなければならないので、新生児が直ちに吸うように促します。
定期的に体重を測り子犬の発育を管理
子犬の症状と発育状況の概要を得るため、定期的に子犬の体重測定をするが奨励されています。体重が増えない、または体重が減少し始めた子犬は、できるだけ早く獣医師に検査してもらいましょう。子犬が低出生体重かどうかも、確認すべきです。それにより、監視とサポートを受けることができるからです。低出生体重の場合、より高い代謝と他の要因によって、子犬はより急速に熱およびエネルギーを失います。子犬は母親の体重のわずか1〜3%で生まれます。低出生体重の場合は、あなたの犬の特定の品種に対して4分の1以下とされます。
自宅出産を適切な方法で行えれば、あなたの犬はリラックスして分娩ができるででしょう。あなたの役割は、自宅の準備を整え、出産後の最初の数日間に子犬が必要とするケアを提供することです。
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