犬の去勢手術の手順とリスク・メリットとは?
子犬の去勢に関する決断を軽く考えてはいけません。この手術は、あなたとあなたの家の環境だけでなく子犬にとっても多くの利点がありますが、同時にその犬の行動にも影響を及ぼします。
去勢とは何ですか?去勢はオス犬に適用される用語です。これは、犬が子供を作ることができないようにするための医療処置を受けるプロセスです。避妊・去勢手術と呼ばれることもあります(犬の避妊手術の詳細はこちら)。
去勢はどのように行うのでしょうか?最も一般的なタイプの去勢は、犬の精巣を完全に取り除きます。この方法では、犬の体で、メス犬に受精させ妊娠につながる可能性を持つ精子を生産できないようにします。
犬を去勢させるべき時期は?
あなたの犬を去勢させることに決めた場合、去勢は思春期を迎える前の約5か月~6か月の間に行われるのが一般的です。大型犬や超大型犬の場合では、思春期をもう少し後で迎えますので、もう少し成長してから去勢手術を行う必要があります。かかりつけの動物病院に、あなたとあなたの子犬にとって安全で最も適切な、去勢を行うのに最も良い時期について相談してください。
子犬を去勢する必要があるかどうかどのように判断しますか?
子犬の去勢にはいくつかの利点があります。犬の健康を改善し、あなたの家庭環境に良い影響を与えることができます。
- 他の犬に対する落ち着きのなさ、戦闘的また敵対的な態度を低減
- あなたの庭でテリトリーをマーキングする他のオス犬を排除または低減
- あなたの犬が逃げ出すリスクの低減
- 意図しない妊娠や性感染症の防止
- 攻撃的な行動の低減
ただし、去勢されていない子犬よりも、去勢した子犬の方が前立腺や骨の腫瘍ができるリスクの高いことを示唆する証拠がいくつかあります。
去勢された子犬にどんなフードを与えたらいいですか?
去勢後は、犬の代謝が変化します。これは犬のエネルギー需要に影響しており、体重増加が非常に差し迫ったリスクとなるため、問題を引き起こすことがあります。この変化は、ほんの数週間あるいは数ヶ月の間に起こる可能性があるため、あなたが子犬の去勢を決めた場合は、この点に対処する準備をすることが不可欠です。
犬の新しい栄養要件をすぐに考慮する必要があり、去勢された犬のために特別に作られたフードを与えることでこれに対応できます。また、かかりつけの動物病院で、あなたの犬の体重の観察や、術後のフードの調整についてアドバイスを仰いでください。
子犬の去勢はとても一般的であり、犬の行動と家庭生活をより穏やかで友好的にするのに役立ちます。しかし、あなたの犬を去勢するかどうかは、あなたの選択次第です。確信が持てない場合は、獣医師にご相談ください。
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