子犬が注意したいケンネルコフの原因、症状、予防について

ケンネルコフについて

ケンネルコフは、特に犬同士が接近していると犬の間で急速に広がる可能性がある、非常に感染力の強い呼吸器疾患です。特に、子犬は免疫系が弱くケンネルコフが重症化する傾向がありますので注意が必要です。

ケンネルコフに感染した犬に見られる症状について

ケンネルコフに感染した犬に見られる最も一般的な兆候は、激しい乾いた咳の発作です。その後に吐き気が続く場合もあります。激しい咳は通常、最初の5日間で治まってきますが、病気は10〜20日間続きます。犬や子犬の年齢および総合的な健康状態により、ある程度重篤になる可能性があります。

ケンネルコフに見られる症状は咳だけでなく、以下のようなものが現れる場合もあります。

• 鼻水
• くしゃみ
• 目やに

ケンネルコフの原因、感染経路について

犬は、ペットホテル、デイ ケア、ドッグ ショーなど、特定の環境で他の犬と密接に接触すると、よくケンネルコフにかかります。感染した犬と接触したり、フードや水用のボウルなど汚染された物を共有した場合でも、ケンネルコフに感染する可能性があります。

ケンネルコフから子犬を守るワクチン予防について

ケンネルコフは適切なワクチン接種によって予防することができますが、子犬に適切な年齢で必要なワクチンを接種することが大切です（子犬に必要なワクチンの詳細はこちら）。
獣医師は、子犬のライフスタイルやさらされるさまざまな環境、またその活動において直面するリスクに応じて、子犬に最も適したワクチン接種プログラムを選択する手助けをしてくれます。

ケンネルコフのワクチン接種が推奨されるケース

ワクチン接種には必須のものと推奨のものがあります。あなたの子犬や犬が他の犬と密接に接触する場合は、ケンネルコフのワクチンを接種することをおすすめします。
子犬をペットホテルに預ける予定がある場合や、ケンネルコフにさらされる可能性があるショーやスポーツ、活動に参加しようとしている場合は、十分前から子犬を保護できるように獣医師に伝えることが重要です。

ケンネルコフはワクチン接種しても100%予防はできない

ケンネルコフにおいては、多数の病原体がこの疾患に関与している可能性があります。ワクチンは、最も重要であると考えられる病原体に対して効果がありますが、すべての病原体に効果があるものではありません。
よって、子犬がワクチン接種を受けていても、ワクチンの効果がない病原菌と接触するようなことがあると、この病気を発症することがあります。

ケンネルコフに子犬が感染しないために気をつけること

ペットホテルを検討する際にまず確認すべきところは、すべての犬にケンネルコフのワクチン接種を受けるよう求めているかどうかです。これについては、預ける場所の申し込みをする際に記入する必要がある書類の内容を見ればわかるでしょう。
ペットホテルやデイ ケアに子犬を連れて行く場合、施設では、ワクチン接種歴など、いくつかの具体的な要素を確認する必要があります。その時点であなたの子犬がワクチン接種を受けていないと滞在が許可されないというところがほとんどだと思います。
これは、ウイルスが入ってきたり拡散したりしないようにするためです。一部の犬しかワクチン接種を受けない場合、この病気の病原菌は地域内で自由に広がり、病気を引き起こします。これは感染の危険性が高まることを意味します。
ペットホテルやデイ ケアで聞くべき他の質問としては、犬が病気になったらどのような予防措置を講じるか(隔離、清掃や消毒の手順など)についてです。そのプロセスすべてについて知っておくことは、あなたの子犬がケンネルコフにうつらないようにするのに役立ちます。

ケンネルコフに子犬が感染したと思われる場合の対処について

ケンネルコフの症状は簡単に特定できます。あなたの子犬が前述した症状のいずれかを示していると思われる場合は、獣医師に相談してください。獣医師はいくつかの検査を実施し、子犬がケンネルコフにかかっているかどうかを判断し、最善の治療を提案してくれます。
他の犬との接触機会があるのであれば、ケンネルコフにかかる可能性をできる限り減らすために、必要な期限内にワクチン接種を受けられるよう早く獣医師に知らせてください。