子犬が家にやって来たら
まずはゆっくり休ませる
子犬が家にやってきたら、用意しておいたトイレで排泄させ、水を飲ませます。その後はサークルやクレートの中でゆっくり休ませましょう。ペットショップやブリーダーのお宅から家までの移動で、子犬は疲れています。気になってつい構いたくなるかもしれませんが、まずは子犬を休ませることを優先します。子犬が元気になってきたら、部屋の中を自由に歩かせます。このときもあまり構いすぎず、子犬のペースで動き回るのを見守りましょう。室内の様子を観察したり、匂いを嗅いだりしながら、子犬は新しい環境に慣れていきます。
しばらくは目を離さないように
家に来たばかりの子犬は、環境の変化や母犬から離れた不安によって気持ちが不安定になっています。また、たとえ遠距離でなくても、家までの移動も楽な経験ではありません。新しい家族に迎え入れられる際のこうしたストレスは、子犬の体と心に大きな負担をかけています。子犬のためにも環境の急激な変化を避け、少しずつ新しい場所や家族に慣れさせていくようにしましょう。
ストレスや疲労によって、子犬が体調を崩すこともあります。家に迎えてからしばらくは、食事の食べ方や便の状態、体の動きなどをよく観察します。思わぬ病気を引き起こすこともあるので、気になる症状や普段と違うことに気づいたら早めに獣医師に相談しましょう。
一人ずつ会わせる
一度に多くの知らない人たちに会うと、子犬が怯えてしまう恐れがあります。子犬が一人ずつ家族に慣れる機会を与えることで、余計なストレスをかけることなく慣れさせることができます。
穏やかに話しかける
話しかけるときは落ち着いた、穏やかな口調を心がけ、子犬が怯えずにリラックスできるよう意識しましょう。
むやみにご褒美を与えない
知らない人たちと触れ合えたことへのご褒美として、子犬におやつなどの食べ物を与えないようにしましょう。子犬のなかには、実は人と触れ合うことに恐怖を感じていながらも、ご褒美をもらうために無理して触れ合いを続けてしまい、子犬の精神面の健康に悪影響を及ぼしてしまう場合もあります。
急がずにゆっくりと慣れさせてあげる
子犬が家族ひとりひとりに慣れるために十分な時間を与えてあげましょう。家族との出会いが良い経験となれば、今後家族以外の人に会ったときにも、怯えず受け入れやすくなります。
犬の変化を観察する
子犬が、目を合わせない、しっぽを下げるなどの不安を表す行動を取った時は、部屋から子犬を移動させて、サークルやクレートに入れましょう。子犬が自分だけで過ごせる時間をつくってあげることで落ち着きます。(クレートトレーニングの実践方法はこちら)
子どもに子犬との接し方を教える
子どもがいるご家庭の場合は、子犬が安心出来る環境を整えるために、子供に「迎えたばかりの子犬は特に気をつけて接してあげる必要がある。」としっかりと伝えましょう。子犬がリラックスしていたり、眠ろうとしたりしているときには、そっとしておき、むやみに触らないように教えましょう。(先住犬がいる場合の子犬の対面のさせ方はこちら)
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