グレートデーンのご紹介
グレートデーンはデーン(デンマーク産)ではないかもしれませんが、グレート(巨大)なことは確かです。体重が80kg近くになることもあるこの犬種は、古代の太陽神にちなんで犬のアポロと呼ばれることもあります。グレートデーンは超大型犬ですが、十分なスペースがあってきちんとトレーニングされれば、素敵な家族となります。あなたの家で広いスペースを占めてしまうグレートデーンは、あなたの心のスペースもたくさん奪ってしまうでしょう。
正式名称:グレートデーン
原産:ドイツ
よだれの量
抜け毛の量
エネルギー レベル
他のペットとの相性
暖かい気候への適性
アパートでの生活への適正
家族向きのペット*
1匹で過ごせる*
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
76 - 81 cm | 71 - 76 cm |
体重 | 体重 |
63 - 77 kg | 50 - 63 kg |
ライフステージ | |
---|---|
成犬期 | |
8か月~2歳 | |
中高齢期 | 高齢期 |
2~5歳 | 10歳以降 |
成長前期 | 成長後期 |
誕生~2か月 | 2〜8か月 |
よだれの量
抜け毛の量
エネルギー レベル
他のペットとの相性
暖かい気候への適性
アパートでの生活への適正
家族向きのペット*
1匹で過ごせる*
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
76 - 81 cm | 71 - 76 cm |
体重 | 体重 |
63 - 77 kg | 50 - 63 kg |
ライフステージ | |
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成犬期 | |
8か月~2歳 | |
中高齢期 | 高齢期 |
2~5歳 | 10歳以降 |
成長前期 | 成長後期 |
誕生~2か月 | 2〜8か月 |
グレートデーンについて
この犬種について知っておくべきこと
グレートデーンは、とてもシンプルに表現すると「巨大」です。かわいらしくてフレンドリーで愛情深い性格が、特大サイズの体に入っているのです。
元の使命であったイノシシ狩りに必要な体格と強さを維持してきましたが、何世紀もの間に攻撃性が受け継がれなくなり、優しさに取って代わりました。グレートデーンはハンサムな猟犬で、厳かな態度、警戒心の強い表情、そして密集している光沢のある被毛を備えています。被毛の色は、フォーン(小鹿色)とブリンドル、黒とハーレクイン(まだら)、またはブルーの組み合わせという刺激的な3種類です。
グレートデーンはトレーニングによく順応します。子供とも仲良くなることができ、家族向けの素敵なペットになります。しかし注意すべきは、小型犬よりも1段階高いレベルの関わりが必要なことです。あなたがスペースが狭くて困っていたり、貴重な磁器製装飾品のコレクターであるなら、飼うことをもう一度考えてみてください。なぜなら、グレートデーンがテーブルの高さにくる尻尾を一振りするだけで、壊滅的な結果をもたらす可能性があるからです。
グレートデーンはかなりの運動量を必要としますが、その大きさとは裏腹に、最もエネルギーにあふれた犬種の部類には入りません。成犬になると、散歩、走り回ること(幸いグレートデーンは大きなジャンプはできませんので柵をそれほど高くしなくても大丈夫です)など、さまざまな運動を楽しめます。心に留めておくべきことの1つは、体が巨大なため平均寿命が短いことです。
日々の生活で一つだけ問題があるのですが、グレートデーンを飼っていて困るのは、よだれです。グレートデーンはかなりの量のよだれを垂らします。しかし、この愛嬌のあるとても堂々とした犬種は、よだれの問題を補って余りあるほど人間の家族に喜びを与えてくれます。
グレートデーンにまつわる2つの事実
1. 映画に登場するグレートデーン
愛らしい小心者のアニメ キャラクター、スクービー・ドゥーは、グレートデーンから大まかなアイデアを得たと考えられています。この犬種は、1950年に初めて世に出た「マーマデューク」というコミックでも巨大な人気スターとなり、2010年には映画でも活躍しました。
2. (デンマーク産ではない)グレートデーン
グレートデーンは、デンマークが原産国ではありません。この犬種の起源はドイツにあります。1878年にベルリンで審査員とブリーダーからなる委員会が会合し、さまざまな名称で呼ばれていた数種類の似たような犬を「ドイツ産犬(Deutsche Dogge)」という名称でまとめて分類することにしました。このドイツ語を文字通りに翻訳すると、英語では「German Dog(ドイツ産犬)」となります。
この品種の歴史
長い歴史を持つ犬種の例にもれず、グレートデーンの起源も定かではない部分があります。エジプトの墓からの出土品は、グレートデーンが何千年にもわたって存在してきた可能性をほのめかしています。グレートデーンの祖先は、マスティフ、グレイハウンドのような品種、そして絶滅したドイツ産の狩猟犬ブレンバイザーなどであることが考えられています。
現代のグレートデーンの前身は、中世ドイツでイノシシの猟犬および番犬として高く評価されていたことは確かです。この犬種が初めてイギリスに来たときは、ドイツ産のボアーハウンドとして知られていました。
19世紀に、数種類の似たような犬種が「ドイツ産犬(Deutsche Dogge)」という新しい名称でまとめて分類されました。それが英語で「グレートデーン」になった経緯はよくわかっていません。また、この犬種につけられたフランス語の名称、「Le Grand Danois (巨大なデンマーク)」の英訳に由来する可能性もあり、この問題はさらに複雑になりました。
頭から尻尾まで
グレートデーンの身体的特徴
1.頭部
2.顔
3.体
4.被毛
5.尻尾
注意すべきこと
この品種の特性から健康に関する一般的な概要まで、グレートデーンに関するいくつかの注意が必要なポイントをご紹介します。
鼓脹症にご注意
胃拡張捻転症候群(GDV、一般的には胃捻転)は、大型犬によくみられる問題ですが、グレートデーンには一番頻繁に起こる問題です。ペットオーナーは、腹部の腫れ、落ち着きのない様子、吐こうとしている、よだれの大量な分泌、悲壮な鳴き声、通常にはない大人しさなどに注意をしていましょう。このような問題がある場合は、すぐに獣医師に診てもらう必要があります。ある程度予防効果のある外科手術を事前に行うことを選ぶペットオーナーもいます。この外科手術は胃腹壁固定術と呼ばれます。胃の壁を所定の位置に縫い合わせることで、生命を脅かす胃の捻転(ねじれ)を防ぎます。胃の鼓脹(腫れ)は防ぐことができません。
股関節の問題
体高があるグレートデーンは、骨関節疾患(骨や関節の病気)になりやすい傾向があります。グレートデーンは、特に前足のひざ下の成長障害に苦しむことがあります。前足が変形してしまうと動きが制限され、痛みが生じる可能性があります。このような症状にならないように、グレートデーンには成長期からきちんとしたフードを与えて、カルシウムを過剰に補給しないことが重要です。
健康的な食事で、より健康的に
グレートデーンのフードを選ぶ際に考慮すべき多くの要因があります。それには、犬の年齢、ライフスタイル、活動レベル、生理的な状態、健康状態などが含まれます。フードは犬の生命維持に必要なエネルギーを提供します。総合栄養食は、栄養素の不足や過剰を避けるために、栄養素のバランスが調整されています。大型の犬種は一般に、食事を一度に多量にとることによって生じる過剰なガスのために、胃が過度に伸ばされて回転する胃拡張捻転症候群(GDV)と呼ばれる病気のリスクが高くなります。成長期の間は、1日の給与量を3回以上に分けて与え、このルーチンを成犬になるまで保つようにしてください。排尿の規則性をサポートするために、清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。暑い時期、特に運動をする場合は、犬が頻繁に水を飲むことができるよう水を持参してください。エネルギー摂取量も、気候条件に合わせる必要が生じる場合もあります。屋外飼育の犬は、冬になると必要なエネルギー量が増加します。以下の推奨事項は、健康的な動物に対するものです。犬に健康上の問題がある場合は、獣医師に相談し、必要に応じて専用の食事療法食を処方してもらいましょう。
グレートデーンの子犬が必要とするエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンの量は、成犬よりも多くなります。子犬は成長し、体を大きくするためにもエネルギーと栄養素が必要なためです。成長につれて、グレートデーンの子犬の免疫システムは徐々に発達していきます。この大きな変化、発見、新しい出会いのある時期に、ビタミンEなどの抗酸化物質の組み合わせが、健康を維持することで本来の自然免疫力の発達のサポートに役立ちます。消化機能もグレートデーンの子犬と成犬では異なります。子犬の胃腸系はまだ十分に成長していないため、効率的に消化・吸収される消化性の高いタンパク質を与えることが重要です。フラクトオリゴ糖などのプレバイオティクスは、腸内環境を整えることによって胃腸の健康をサポートし、健康な便の排泄に役立ちます。
成長期間が長く、急速に大きくなる超大型犬の子犬は、特に四肢欠損、骨の変形、関節病変などの骨格や関節の問題による影響を受けやすくなっています。成長の初期段階(8か月まで)は、主に骨の発達に関係していますが、筋肉も成長し始めます。つまり、子犬の頃に食べ過ぎると、過剰なエネルギーを吸収することで体重が増え過ぎて、急激な成長につながります。成長のスピードを支え、同時に、
体重の増えすぎを回避するようにカロリーを調整したフードは、これらのリスクを最小限に抑えるのに役立ちます。この成長の最初の段階でエネルギーとミネラル(カルシウムとリン)をバランスよく取ることで、 骨が強化され、健康な関節の発達が促進されます。成長期のフードには成犬より多くのカルシウムが含まれる必要がありますが、超大型犬の子犬は、 カルシウムの過剰摂取に対して敏感に反応します。獣医師が処方する場合を除き、成長段階向けに配合された総合栄養食に成分を追加することは不必要であり、最悪の場合は動物にとって危険を招くことを理解することが重要です。
超大型犬の例にもれず、グレートデーンは消化器系が敏感な傾向があり、その体重は生涯を通じて関節に負荷を与える可能性があります。グレートデーンの栄養上のニーズとして、健康的な消化を維持するために高品質のタンパク質とバランスの取れた食物繊維を供給すること、また骨と関節の健康をサポートするために、グルコサミン、コンドロイチン、抗酸化物質を供給することが必要です。
EPA/DHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富な配合にすると、健康的な皮膚を維持するのに役立ちます。適切なタウリン含有量は、健康的な心臓機能の維持をサポートするためにも重要です。
グレートデーンには人間の食べ物や脂肪分の多いスナックを与えないようにすることが重要です。代わりに、給与量の範囲内でキブル(ドライフードの粒)をご褒美として与え、過度の体重増加を防ぐために、パッケージに記載された給与表を目安に、適正体重を維持できる量のフードを与えるようにしましょう。
グレートデーンのケア
グルーミング、トレーニング、運動のヒント
7/7
グレートデーンのすべて
はい。きちんとトレーニングされたグレートデーンは、愛嬌があって人を喜ばせるのが大好きな、子供との相性がよい犬になり(もちろん監督が必要です)、素晴らしいペットになります。しかし大きな犬なので、気弱な人向けではありません。まず、家に十分なスペースがあることが重要です。
グレートデーンは攻撃的な性格ではありませんが、体が大きいため怖がる人がいるのは当然のことです。この理由からも、きちんとトレーニングしておく必要があります。グレートデーンは特によく吠えるということはありませんが、声帯も大きい体に見合ったサイズですので、いったん吠えると決めたらあなたにもその声はよく通ります。
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出典
- Veterinary Centers of America https://vcahospitals.com/
- ロイヤルカナン犬の百科事典。2010年版、2020年版
- Banfield Pet Hospital https://www.banfield.com/
- ロイヤルカナンBHN製品ブック
- アメリカン ケネル クラブ https://www.akc.org/
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