キャバリア キング チャールズ スパニエルのご紹介
この愛すべき小型犬は、小さな身体から想像するよりもはるかに大胆です。キャバリア キング チャールズ スパニエルは一般に怖いもの知らずで、周囲のあらゆることに好奇心を持ち、(スパニエルらしく)驚異的な運動能力を発揮します。同時に、彼らはとても愛情深く、ペットオーナーと強い絆で結ばれています。絹のような毛並み、垂れ下がった耳、表情豊かな目を特徴とするキャバリア キング チャールズ スパニエルですが、その人懐こさもトップクラスです。
正式名称:キャバリア キング チャールズ スパニエル
別名:キャビー、イングリッシュ トイ スパニエル
原産:英国
よだれの量
トリミングの必要性
抜け毛の量
吠える
エネルギー レベル
他のペットとの相性
暖かい気候への適性
寒い気候への適性
アパートでの生活への適正
1匹で過ごせる*
家族向きのペット*
ライフステージ | |
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キャバリア キング チャールズ スパニエルについて
この犬種について知っておくべきこと
キャバリア キング チャールズ スパニエルは、優しく穏やかな性質で知られており、いつでもその長くしなやかな尻尾を振って出迎えてくれます。スパニエルの中でも小型の犬種であるため、ほとんどの家庭環境にうまく適応し、すぐに家族の一員として欠かせない存在となるでしょう。キャバリア キング チャールズ スパニエルは、通常、トレーニングすることで、子供や他の動物とも上手に生活できるようになります。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの起源を理解するには、トイ スパニエルがヨーロッパに最初に出現した1500年代まで遡る必要があります。おそらく、東アジアから持ち込まれたと考えられています。その後、17世紀に、この小型犬は国王チャールズ1世とその息子チャールズ2世のお気に入りとなりました。そのため、この名前で呼ばれるようになったのです(ハンドラーは、この犬種に新たに命名する際に、それ以外の要素をあまり考慮しなかったようです)。しかし、キャバリア キング チャールズ スパニエルが独自の犬種として登場したのは、1920年代に入ってからのことでした。
今や最も愛されるスパニエルの犬種となったキャバリア キング チャールズ スパニエルですが、その人気が一段と高まったのはHBOのヒットTVシリーズ、「セックス アンド ザ シティ」の放送のおかげでした。この番組のファンなら、”プリンセス ダンディリッジ ブランディワイン” という印象的な名前のシャーロットの愛犬が、キャバリア キング チャールズ スパニエルであったことを覚えているでしょう。
その昔から柔らかいシルクのような被毛で賞賛されているキャバリア キング チャールズ スパニエルには、栗色、白色、黒色、褐色、赤色からなる4種類のカラー パターンがあり、正式名称はブレンハイム、トリコロール、ルビー、ブラック タンと呼ばれています。しかし、すべてのキャバリア キング チャールズ スパニエルに共通しているのは、羽毛のような毛並み、長く垂れ下がった耳、そして表情豊かな大きな茶色の瞳です。
また、非常に順応性のある小型犬で、ペットオーナーと一緒にソファで丸くなることも、散歩に出かけることも、同じように楽しみます。最高年齢が20歳と寿命の長いキャバリア キング チャールズ スパニエルは、あらゆる点で最高のパートナーになってくれるでしょう。
キャバリア キング チャールズ スパニエルにまつわる2つの事実
1.正しい王室の歴史
キャバリア キング チャールズ スパニエルの堂々たる起源は、何世紀にもわたって受け継がれてきました。その名に含まれる「キャバリア」は、「キング チャールズ」同様王室にちなみ、イングランド内戦中にチャールズ1世の王党派を指すために使われた言葉に由来しています
2.絵画の中にも
華やかなハリウッドスター、ローレン バコールもまた、 キング チャールズ スパニエルのファンとして有名です。ペットである キャバリア キング チャールズ スパニエルを心から愛していたこの女優は、 自宅に愛犬の肖像画を飾っていたと噂されています。
この品種の歴史
キャバリア キング チャールズ スパニエルの歴史に関して言えば、その手がかりは名前にあります。17世紀の国王チャールズ1世とその息子チャールズ2世はトイ スパニエルの大ファンで、「キャバリア キング チャールズ スパニエル」はこの2人の名前にちなんで名付けられました。実際、日記作家のサミュエル ペピスによって、チャールズ2世は国の統治よりもスパニエルに興味があるようだと書かれたことで有名です。
キング チャールズの品種は19世紀初頭まで人気を博し、ブレナム宮殿のマールボロ家が赤と白の独自の血統を作り出したこともその人気の後押しとなりました。しかし、その後ヴィクトリア朝時代になると、犬の愛好家たちは、同じようなエイジアン ブリードとそれらを交配し始めました。その結果、頭蓋骨はよりドーム型になり、顔は平らになりました。
しかし、当時の古い家族の肖像画には、やはりトイ スパニエルという原種が多く登場していました。そこで1920年代に、ロズウェル エルドリッジというアメリカの富豪が挑戦状を叩きつけました。もしも、イギリスのブリーダーが「旧世界型」のスパニエルを作ることができれば賞金を出すというのです。当然のことながら、それは望ましい効果をもたらし、この「新型」のトイ スパニエルはキャバリア キング チャールズ スパニエルと名付けられました。
この犬種は英国ケネル クラブによって1945年に正式に承認されましたが、アメリカでは1996年になってようやく受け入れられました。現在では、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、イギリスとアメリカの両方で人気があります。
頭から尻尾まで
キャバリア キング チャールズ スパニエルの身体的特徴
1.被毛
2.色
3.頭部
4.顔
5.体
注意すべきこと
この品種の特性から一般的な健康に関する情報まで、キャバリア キング チャールズ スパニエルに関するいくつかの注意が必要なポイントをご紹介します。
呼吸器系の問題に悩まされることもある犬種です
キャバリア キング チャールズ スパニエルは、適切なケアをすれば高齢になっても健康を保てることが多い犬種ですが、1つ注意しなければならないのは、この犬が「短頭種」に属していることです。つまり、頭蓋骨の形状のために平らな顔と短い鼻が特徴であり、これらの解剖学的特徴により、潜在的な健康上の問題を引き起こす可能性があります。例えば、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、時折、呼吸の問題に悩まされることがあります。そのため、すべての短頭犬種の場合と同様に、身体的特徴が過度に誇張されていない犬を選び、責任あるブリーダーから購入し、必要に応じて獣医師からのアドバイスを受けることをおすすめします。
目のトラブルにご注意ください
キャバリア キング チャールズ スパニエルについて知っておくべきもう1つの点が、目の問題が起きやすいかもしれないということです。実際、キャバリアは他の品種の2倍の確率で目の病気の治療が必要となるというデータもあります。小眼球症(眼球が異常に小さい)のような遺伝性のものもあります。その他にも、涙の分泌量が減少する乾性角結膜炎のような先天性のものもあれば、白内障(老年期や糖尿病による)などの後天性の病気もあります。しかし、多くの症状は適切に治療できるので、慌てる必要はありません。すべての病気と同様に、早期発見が重要で、あなたのキャバリア キング チャールズ スパニエルも獣医師の定期的な健康診断を受けることで状況を把握することができます。
多くの小型犬と同様に、歯の問題を起こしやすい可能性があります
特に、キャバリア キング チャールズ スパニエルでは、歯肉炎がよく問題になります。歯垢が原因で起こる歯茎の炎症は、歯茎の退縮や歯周病にもつながる可能性があります。歯周病は、唾液中のミネラル(カルシウム)が歯垢に沈着して歯石を形成することで発生します。そうすると、今度は細菌が繁殖して、さらに炎症を起こすことになります。口臭にこだわる必要はありませんが...毎日のブラッシングが歯垢除去に最適なので、ぜひ続けてみてください。また、定期的に歯科検診を受けることで、健康的な口の中に保つことができます。噛むことで歯が磨かれるように特別に設計されたキブルには
健康的な食事で、より健康的に
キャバリア キング チャールズ スパニエルの食事を選ぶ際に考慮すべき多くの要因があります。 それには、犬の年齢、ライフスタイル、活動レベル、生理的な状態、健康状態などが含まれます。 食事は犬の生命維持に必要なエネルギーを提供します。総合栄養食は、栄養素の不足や過剰を避けるために、栄養素のバランスが調整されています。
健康的な排尿をサポートするために、清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。暑い時期、特に運動をする場合は、犬が頻繁に水を飲むことができるよう水を持参してください。
以下の推奨事項は、健康的な動物に対するものです。犬に健康上の問題がある場合は、獣医師に相談し、必要に応じて専用の食事療法食を処方してもらってください。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの子犬が必要とするエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンの量は、成犬よりもはるかに多くなります。子犬は自分の体を維持するだけでなく、成長し、体を構築するためにもエネルギーと栄養素が必要なためです。キャバリア キング チャールズ スパニエルの子犬の免疫システムは、生後10ヵ月頃までにわたって徐々に発達していきます。この大きな変化、発見、新しい出会いのある時期に、ビタミンEなどの抗酸化物質の組み合わせ が、健康を維持することで本来の自然免疫力の発達をサポートするのに役立ちます。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの子犬と成犬では、消化機能も異なります。子犬の胃腸系はまだ十分に成長していないため、効率的に消化・吸収される消化性の高いタンパク質を与えることが重要です。フラクトオリゴ糖などのプレバイオティクスは、腸内環境を整えることによって胃腸の健康をサポートし、健康な便の排泄に役立ちます。
同様に、子犬の歯(乳歯、次に永久歯)は、キブルのサイズ、形状、食感を選ぶ際に考慮しなければならない重要な要素です。噛むことで歯が磨かれるように特別に設計されたキブルであれば、歯石の形成を抑えることができます。健康な心臓機能の維持をサポートするために、調整されたミネラル成分、EPA/DHA、タウリン、L-カルニチン、抗酸化物質が配合されていることを確認してください。この短い成長期は、多くのエネルギーを必要とする時期でもあります。食事は高カロリーなものでなければなりません。 また、成長期向けに特別に配合されたフードでは、その他すべての栄養素の濃度も通常より高くなります。生後6ヵ月まで1日の給与量を1日3回に分け、その後1日2回に切り替えることをおすすめします。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの成犬の栄養の主な栄養目標は、次のとおりです。
調整されたミネラル成分、EPA/DHA、タウリン、L-カルニチン、抗酸化物質の配合により健康な心臓機能の維持をサポートします。
消化性の高い成分を使用し、脂肪分を適切な量に保つことによって理想的な体重を維持します。
必須脂肪酸(特にEPA/DHA)、ルリチシャ油が含まれており、皮膚や被毛の健康や美しさを保つのに役立ちます。
小型犬は成犬期になると、口腔および歯の障害が起きやすくなります(より正確には歯垢や歯石が蓄積しやすくなります)。キャバリア キング チャールズ スパニエルの歯と顎には多くの保護が必要です。特別なキブル(ドライフードの粒)形状と咀嚼を促進するように設計された食感により、歯垢が形成されにくくし、日々口腔を清潔に保つのに役立ちます。食いしん坊なことで知られる小型犬の食欲を、独自の製法とフレーバー、そして特別な食感のキブル(ドライフードの粒)サイズで刺激します。 小型犬は尿路結石ができやすいので、尿路結石の予防のためにも、泌尿器系の健康をサポートするためにミネラル等が適切に調節されたフードをおすすめします。
主に室内飼育のキャバリア キング チャールズ スパニエルには、消化の良いタンパク質、適切な繊維質、非常に質の高い炭水化物源を与えることで、糞便の匂いと量を減らすことができます。
インドアのライフスタイルでは運動量が減る傾向にあるので、減ったエネルギー要求に見合ったカロリーのフードは、理想的な体重を維持するのに役立ちます。また、人間の食べ物や脂肪分の多いスナックを与えないようにすることが重要です。代わりに、キブル(ドライフードの粒)をご褒美として与えることができます。過度の体重増加を防ぐために、パッケージに記載された給与表を目安に、理想体重を維持できる量の食事を与えましょう。
8歳を過ぎると、キャバリア キング チャールズ スパニエルは老化の最初の徴候に直面し始めます。抗酸化物質が豊富なフードは、健康な活力を維持するのに役立ち、調整されたリン含有量により高齢期の腎臓の健康維持をサポートします。高齢化に伴い消化能力や特定の栄養ニーズにも変化が現れるため、高齢のキャバリア キング チャールズ スパニエルの食事には次のような配慮がなされている必要があります。
高めのビタミンC・ビタミンE含有量。これらの栄養素には抗酸化作用があるため、高齢期の健康維持に役立ちます。
調整されたミネラル成分、EPA/DHA、タウリン、L-カルニチン、抗酸化物質の配合によりな心臓機能維持をサポート
高品質のタンパク質。広く言い伝えられていることとは裏腹に、フードのタンパク質含有量を下げることは腎不全を抑えるうえでほとんど役に立ちません。また、高齢の犬はフードに含まれるタンパク質を若い犬のように効率的に消化・吸収することができません。リン含有量を減らすことは、高齢期の腎臓の健康維持に役立ちます。
皮膚と被毛の良好な状態を維持するために、微量元素である鉄、亜鉛、マンガンの割合を高めています。
ルリチシャ油や魚油のような多めの多価不飽和脂肪酸が、健康な被毛の質を維持するのに役立ちます。通常、犬はこれらの脂肪酸を合成できますが、老化によってこの生理学的なプロセスが影響を受ける可能性があります。
高齢になるにつれて、犬は歯の問題を抱えることが増えます。十分な量を確実に食べ続けられるよう、顎に合った形や大きさ、硬さのキブル(ドライフードの粒)を選ぶ必要があります。
キャバリア キング チャールズ スパニエルのケア
運動、グルーミング、トレーニングのヒント
愛玩犬として交配されたとはいえ、もともとはスポーティなスパニエルの血を引く犬種です。その精神は現在も受け継がれており、キャバリア キング チャールズ スパニエルは依然として毎日適度な運動、理想的には合計1時間程度の運動を必要とします。長い散歩はもちろんのこと、ゲームやトレーニング、公園で周囲を嗅ぎ回る時間も犬の喜びにつながります。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの光沢のある被毛は、実は良い意味でごまかしが効きます。絹のように滑らかで適度な長さがある被毛は、かなり手入れが必要だと思われがちです。しかし実際は、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、週に1度のブラッシングと、時々お風呂に入る程度で大丈夫です。ただし、毛の絡み合いには注意し、抜け毛の多い時期にはブラッシングの回数を増やす必要があります。キャバリア キング チャールズ スパニエルは、必要に応じて爪を頻繁に切り、長い垂れ耳は感染の徴候がないか毎週チェックする必要もあります。歯の病気にもかかりやすいので、自宅での歯磨きと定期的な歯科検診をお勧めします。
その穏やかな気質だけでなく、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、生まれつき利口で学習能力の高い犬種です。このため、犬にとってもペットオーナーにとっても、トレーニング プロセスはスムーズです。喜んでもらおうとする性格なので、褒められるとよく反応しますし、特に食べ物系のトリーツにはよく反応します。この場合、不健康なスナックではなく、毎日の給与量からキブル(ドライフードの粒)をご褒美として与えるのが最善です。子犬用トレーニングもそうですが、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、服従クラス、ラリー クラス(ドッグスポーツの一種) 、アジリティ クラスでも上手にやってのけることが多いようです。温和な愛情深い性格と、問題行動が少ないことから、キャバリア キング チャールズ スパニエルはセラピー犬としても優れています。
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出典
- Veterinary Centers of America https://vcahospitals.com/
- ロイヤルカナン犬の百科事典。2010年版、2020年版
- Banfield Pet Hospital https://www.banfield.com/
- ロイヤルカナンBHN製品ブック
- アメリカン ケネル クラブ https://www.akc.org/
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