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子猫が生まれてから目が開くまで

子猫の目が開くのは、子猫の生涯における最初の大きな節目であり、無防備な小さな子猫から、愛らしくやんちゃな成猫へと育っていく合図でもあります。生まれたばかりの子猫の目は固く閉じたままで、見ることはできず、耳は折れたままで、体温を調節することもできません。

子猫の目は生後約2週間頃に開きます。外耳道が開き、閉じていた耳が開きます。しかし、成猫ほどの視覚や聴覚に発達するまでには2ヵ月かかります。

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並んで横たわる新生児の子猫

子猫の成長の節目

子猫が成猫になるまでの驚くべき変身を理解することで、最善のケアをしてあげるのに役立ちます。

子猫の目と人間の目の違いは?

猫の目は人間の目と構造が似ていますが、いくつかの大きな違いがあり、猫の生活に理想的な機能をもっています。目を保護することで、子猫の視力が成熟する過程で目にダメージが加わるリスクを減らすことができます。
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意味のある形

猫の瞳孔は楕円形なので、人間よりもはるかに素早く光の変化に適応できます。

動物病院にいる子猫
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追加の層

猫の目には輝板も含まれています。目の奥にあるこのゲル状の組織層が鏡のような働きをし、目に入ってくるわずかな光を反射します。これにより、猫は人間が必要とする6分の1の明るさで見ることができます

カメラを見上げる子猫
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第三のまぶた

猫には、「瞬膜」と呼ばれる第三のまぶたがあります。この膜は眼球を怪我から守ります。眼球が炎症を起こすと、第三のまぶたが部分的に閉じることで眼球を保護し、猫が寝ているときには眼球を覆います。しばしば、第三のまぶたが見える場合は、猫の体調が悪いことを意味することがあります。

青い目で毛がふわふわの赤い子猫

子猫の目に映るもの

猫は暗いところでもよく見ることができ、わずかな動きも感知できる驚くべき能力を持っています。ただし、目が発達するとともに、目へのダメージを軽減するために明るい光から保護する必要があります。

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感覚受容体

猫には、桿体細胞と錐体細胞という2つの感覚受容体があります。桿体細胞は日中の視覚をサポートし、錐体細胞は暗い場所での視覚をサポートします。猫には2億個の桿体細胞があるため、暗い場所でもよく見ることができます。

ソファの上にいる猫。家にいる好奇心旺盛な子猫
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色覚

目の錐体細胞は、私たちがさまざまな色を認識するのに役立ちます。人間には3種類の錐体があり、緑、青、赤を見ることができます。猫には2種類あり、緑と青のみ見えます。

空中で足で遊ぶ灰色の猫
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動体視力

猫は動いているものを非常によく見ることができますが、動きのない獲物を見つけるのは苦手です。昼間はすべての色が見えないため視力ははっきりしません。また、近くのものを見る視力もそれほど鋭くありません。

白い毛布で覆われたベッドの上に立つ好奇心旺盛な子猫
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まとめ

このような独特な目の構造により、遠くからでも動きを感知し、暗い場所でも優れた視力を持ち、さらに第三のまぶたは目を怪我から保護します。したがって、猫が夜間に活動するのに最適であることがよくわかります。

花の間を飛び回る子猫

 

子猫の視覚と聴覚の発達

子猫の目が開くと、最初は視界がぼやけていますが、徐々にはっきりと見えてきます。生後6週間になると、視力はかなりはっきりするようになります。耳も同じように、時間の経過とともに両方の感覚が成猫と同じくらい鋭くなります。

屋内で立っているオレンジと白の子猫

子猫の目について注意すべき点

すべての子猫の目が同じようなタイミングで開くわけではありません。また、両目が同時に開くわけでもありません。しかし、2週間経っても子猫の目が開かない場合は、獣医師の診断を受け、問題や異常がないことを確認してください。

子猫は目やにを出すことがあり、顔と目を清潔に保ってあげることが重要です。細菌やウイルス感染はよくあることで、視力にダメージを与える可能性がありますが、定期的に手入れしてあげることでリスクを減らすことができます。目のケアには、柔らかい布と温かく清潔な水で子猫の顔を優しく洗ってあげてください。鼻から外側に向かって目を拭き、無理に目を開かせないように注意してください。目は自然に開く必要があります。

足を舐めている金色の子猫

獣医師の診察が必要となる子猫の目についての問題

  • 眼瞼内反:まぶたが内側に巻き込まれ、目やまぶたに不快感や炎症を引き起こします
  • 結膜炎:まぶたの内側の組織の炎症です
  • 流涙症:涙管の全部または一部が閉塞します
  • 第三眼瞼突出:第三のまぶたが見える状態です
  • 網膜剥離:これは頭部への打撃やかなりの高さからの落下によって起こり、治療せずに放置すると視力に深刻な影響を与える可能性があります

専門家の助けを求めるべき時

子猫の目が赤い、分泌物や目やにが出ている、まぶたの下にできものがある、腫れやかゆみがある、よくぶつかるなど見え方に疑いがある場合。

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