子猫のワクチンはいつから何回摂取すべき?
子猫のワクチン接種は何回必要か
子猫のワクチン接種は一般的には複数回(3回程度)行う必要があります。1回のワクチンでは、十分な免疫を得ることができないと考えられるためです。1回目のワクチン接種によって免疫反応が起こりますが不完全です。2回、3回とワクチンを接種することで子猫の免疫を強化し、長い期間に渡り病気、感染症を予防することができます。
子猫のワクチン接種はいつからか
子猫のワクチン接種はいつから始めるべきなのでしょうか。1回目~3回目のワクチン接種を行う時期について紹介します。
1回目のワクチン接種の時期
一般的には生後2ヵ月頃に1回目のワクチン接種を子猫に行います。子猫は生まれてすぐに特別な母乳(初乳)を飲むことで免疫抗体をもらいます。この抗体が有害なウイルスや細菌から子猫を守っています。しかし、この抗体は徐々に少なくなっていき、生後50-60日後頃は特に感染症にかかるリスクが高くなります。
2~3回目のワクチン接種の時期
2回目のワクチン接種は、1回目より1ヵ月の間隔を置いて行うことが一般的です。月齢によってはさらにもう1ヵ月後に3回目のワクチン接種を行います。その後の追加接種は動物病院に相談しましょう(猫の病院選びに関する詳細はこちら)。1-2回目のワクチン接種は、ペットショップやブリーダーで済ませていることもあるので、確認しましょう。
猫のワクチンの種類
猫のワクチンは、一度の接種で複数の病気を防ぐことができるように、数種類のワクチンが混ぜ合わせてある混合ワクチンが一般的です。対象となっている病気はどれも感染すると命に関わったり、伝染力が強かったりするものです。ワクチンには2種~9種までの種類があります。地域によって病気の発生率も異なるため、獣医師に相談して適切なものを選びましょう。
子猫へのワクチン接種が推奨される伝染病
適切な月齢で適切なワクチン接種を行うことが、子猫の感染症の予防になります。また、感染症のなかには猫だけではなく人にも伝染する病気があるため、子猫のワクチン接種は家族の健康を守るためにも重要です。以下は、特にワクチン接種が推奨される猫の伝染病です。
猫ウイルス性鼻気管炎:くしゃみや咳など、風邪に似た症状がでます。空気感染だけでなく、目ヤニや鼻水などの分泌物と接触することによって感染します。子猫が感染すると命に関わります。
猫クラミジア症:重度の結膜炎を引き起こし、目ヤニ、涙目のほかに、慢性肺炎や鼻炎、くしゃみや咳などの風邪に似た症状も見られます。
猫パルボウイルス感染症:致死率の高い病気です。激しい嘔吐・下痢・血便などの症状があらわれ、極度の脱水症状によって急死することもあります。
猫白血病ウイルス感染症:白血病やリンパ腫をはじめ、さまざまな疫病を引き起こします。発熱・下痢・貧血・体重減少 などの症状があらわれます。
猫カリシウイルス感染症:重症化すると、口や舌に潰瘍や水泡ができ、肺炎を起こすこともあります。猫との接触による感染がほとんどですが、飛沫感染・空気感染や手、衣服、食器などから感染することもあります。
子猫のワクチン接種後に注意すべきこと
ワクチン接種後の子猫には、食欲がなくなったり軽い発熱が見られたりすることがあります。ワクチン接種した日は、激しい運動や長時間の散歩は控えましょう。まれにアレルギー反応を起こすことがあるので、ワクチンの後によだれをたらす、顔がむくむなど急激な変化が見られる場合は、すぐに動物病院につれていきましょう。
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