猫白血病ウイルスの症状・寿命・ワクチン接種について
猫白血病ウイルス(FeLV)とは何か、本記事では感染した場合の症状、寿命、ワクチン予防について解説します。
猫白血病ウイルスとは何ですか?
猫白血病ウイルス(FeLV)は、HIVと同じウイルス科に属するレトロウイルスです。しかし同じ科に属してはいても、猫白血病ウイルスが人に感染することはありません。
猫白血病ウイルスの感染件数について
昔と比べると感染数は減少しており、現在では感染率は健康な猫の数パーセント(地域により差があります)に抑えられています。これは、1990年代以降に効果的なワクチンが普及し猫や子猫に接種されたことによります。
猫白血病ウイルスに感染するとどんな症状が見られますか?
猫白血病ウイルスは免疫システムを抑制して遅発性感染を引き起こし、次に挙げるようなその他の病気や問題に対し非常に脆弱になります。
- 悪性腫瘍
- 多臓器の炎症
- 生殖問題
子猫の場合はゆっくりと段階的に衰弱し、治療をせず放置すると死に至ります。
猫白血病ウイルスはどのように広まりますか?
猫白血病ウイルスは、毛づくろいや、フードボウルの共有、長時間の密接な接触などにより唾液を介して感染します。また、その他の体液や母乳からも感染します。
猫白血病ウイルスは、猫や子猫の細胞の中に潜むことができ(潜伏期)、猫のDNAの中に自身のDNAを挿入して持続感染を成立させ、最初の感染からしばらくの年月を経て病気を発症します。
猫白血病ウイルスに感染した場合の寿命はどのくらいですか?
猫白血病ウイルスに感染し発症してからの一般的な寿命は3年ですが、多くの猫が発症後短期間の内に命を落とします。
猫白血病ウイルス感染症のワクチンはありますか?
幸いなことに、持続感染と発症による致死的な病気を防ぐのに役立つワクチンがあります。
猫白血病ウイルスはノンコアワクチンですが、接種することが強く推奨されるワクチンのひとつです。
(子猫へのワクチン接種が推奨される他の伝染病についてはこちら)あなたの子猫の適切なワクチン接種プログラムを調整するには、かかりつけの獣医師に相談してください。
このページを「いいね」および「シェア」する