ラグドールのご紹介
世界中で人気の猫と言われることの多いラグドールには魅力が詰まっています。空色の巨大な瞳とうっとりするビロードのような被毛を持つ、並外れて美しい品種である上に、大柄でもあるため人目を引きます。ラグドールは利口で、おおらかでおとなしく、愛嬌があって愛情深い性格でもあります。英語で「ぬいぐるみ」を意味するラグドールという名前も、この猫が人の腕の中に抱え上げられたときにリラックスしていることに由来しています。
正式名称:ラグドール
原産:米国
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの同居
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
---|---|
高さ | 高さ |
23 - 28 cm | 23 - 28 cm |
体重 | 体重 |
5 - 9 kg | 4 - 6 kg |
ライフステージ | |
---|---|
成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
毛の長さ
抜け毛の量
トリミングの必要性
エネルギー レベル
おしゃべり
家族向きのペット*
他のペットとの同居
1匹で過ごせる*
環境(室内・屋外)
オス | メス |
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高さ | 高さ |
23 - 28 cm | 23 - 28 cm |
体重 | 体重 |
5 - 9 kg | 4 - 6 kg |
ライフステージ | |
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成長後期 | 成猫期 |
~12ヵ月 | 1~7歳 |
中高齢期 | 高齢期 |
7~12歳 | 12歳以降 |
ラグドールについて
この猫種について知っておくべきこと
ラグドールは、すべてを兼ね備えているかのようです。美しさだけでなく、頭も良く、のんびりとしていて、何事も受け入れる前向きな性格をしています。ラグドールは寿命が長く、10代後半まで生きることもあります。
しかし、品種としての歴史は決して長くはありません。1960年代にアメリカで誕生したラグドールは、比較的新しい猫種です。しかし、それからの短期間で、ラグドールは数ある猫の中でも人気のある描種の1つとなりました。
飼い猫としては最大級の大きさで、メスは最大で13ポンド(6kg)、オスは最大で20ポンド(9kg)にもなります。しかし、ラグドールの大きな見た目は威厳がありますが、あまり活発的な猫種ではなく、とてももの静かなので、ほとんどの家庭で馴染むことができます。また、子供や他の動物に対しても寛容な態度をとることで知られています。
実際に大きいのですが、ふわふわとした優美な被毛とアンダーコートによって、さらに大きく見えます。様々な模様のラグドールがおり、色もチョコレート、ライラック、クリーム、シール、ブルー、レッドまで多彩です。ポインテッドは、大抵手足に濃い色の模様があります。
ラグドールにまつわる2つの事実
1.長ぐつをはいたネコ
ラグドールには様々なカラーバリエーションがありますが、その中の1つに(4本の足先に白い模様を持つ)靴下猫がいます。非常に特徴的なので、この模様のあるラグドールには「ミテッド ラグドール」という名前が付けられるほどです。[No text in field]
2.猫の外観を持つ犬
犬のような性格と言われるラグドールは、一般的に犬に似た多くの行動的特徴を示します。投げたものを取ってくるだけでなく、オーナーが部屋を移動してもついてくることが多く、帰宅時には玄関で出迎えてくれることもあります。
この品種の歴史
カリフォルニアは、のんびりとしたライフスタイルで有名です。そんなカリフォルニア生まれのラグドールも、おおらかな性格をしています。1960年代、アン・ベイカーという地元のブリーダーが、飼い猫である白くて長毛のジョセフィーヌと、シールポイントのオス(バーマンの交配と思われる)、さらに黒猫を交配したのが始まりです。興味深いことに、その猫たちはすべて、以前は野良猫でした。
理由はどうあれ、生まれた子猫たちがあまりにもおとなしかったので、ベイカー氏は繁殖を試みることにしました。そして、抱き上げても嫌がらず、脱力感のあるぬいぐるみのようだったことから、この新しい品種を「ラグドール」と名付けることにしました。
その後、1970年代には、デニーとローラ・デイトンをはじめとする他のブリーダーが、この品種をさらに発展させました。主に目指したのは、ラグドールという猫を正式に認知してもらうことです。しかし、血統書付きの猫の最大の登録団体、Cat Fanciers’ Association(CFA)がラグドールを受け入れるようになったのは1990年代初頭で、最終的には2000年に完全公認されることになりました。
時間がかかったように思えますが、ラグドールの人気は瞬く間に広がりました。CFAによると、2020年には、世界で最も人気のある描種になりました。それも2年連続で「トップキャット」の称号を手にしたのです。
頭から尻尾まで
ラグドールの身体的特性
1.頭部
2.被毛
3.色
4.体
5.尻尾
注意すべきこと
この猫種の特性から健康に関する一般的な概要まで、ラグドールに関するいくつかの注意が必要なポイントをご紹介します
体重をしっかり管理することが大切
ラグドールは体格が大きく成長期が長いため、関節や骨に問題が生じることがあります。この問題が生じると、いつもとは異なる歩き方、明らかに足を引きずるようにしている、体全体の不快感といった症状が出ます。幸いなことに、ほとんどの場合、適切な体重管理によってこの問題を防ぐことができます。日ごろからフードのパッケージに記載されている給与量の目安をもとに適切なフードの給与量を守り、毎日十分な活動をさせましょう。また、多量のおやつを与えるのはやめましょう。
口の中のトラブルが起こりやすい
多くの品種と同じく、ラグドールも歯茎や歯の問題を抱える可能性があります。これは、歯の表面に歯垢が蓄積したときに起きがちです。歯肉レベルで炎症反応(歯肉炎)を引き起こす可能性があり、それがもし歯石に発展すると、歯周病を引き起こす場合があります。症状には、歯茎の赤み、痛み、口臭などがあります。重症の場合、結果として生じる毒素が臓器に損傷を与える可能性もあります。日ごろから、治療の必要性が生じる前に予防を行うことが大切です。毎日のブラッシングと定期的な検診がカギとなります。歯の健康をサポートするための専用のフードも効果的です。歯にキブル(ドライフードの粒)がこすりつけられると歯垢の一部が除去され歯石の形成が防止されます。
心臓病になることもあります
ラグドールは遺伝的に「肥大型心筋症」と呼ばれる病気になりやすい品種のひとつです。これは、他の心臓の障害や全身の障害とは独立して発生し、心室の壁が肥厚する心臓の病気です。心臓機能への影響の程度はさまざまですが、これを患っている猫は、運動への不耐性から深刻な予後までいろいろな問題を抱える可能性があります。用心するに越したことはないため、獣医師に相談してください。診断はさまざまな検査を通じて行われ、遺伝子検査も利用できます。さらに、ラグドールの子猫の購入を検討している場合、親猫の検査証明書を受け取るのもよいでしょう。
健康的な食事で、より健康的に
個々の猫に最適な栄養バランスは、ラグドールの健康と美しさを維持する上で重要な役割を果たします。ラグドールの総合栄養食は、栄養素のバランスを調整したものでなければなりません。このフードを使用することで、過不足のない食事を与えられます。食事は不足しても多すぎても猫の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
規則的な排尿をサポートするために、清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。また、猫はもともと少量の餌を1日7〜10回食べるようにできています。推奨されている1日分のキブル(ドライフードの粒)の量を一度に与えるとラグドールは自分で食べる量を調整します。
以下の推奨事項は、健康的な動物に対するものです。猫に健康上の問題がある場合は、獣医師に相談し、必要に応じて専用の食事療法食を処方してもらってください。。
成長は子猫にとって重要なライフステージです。大きな変化の時期であり、そして新しい出会いの時です。ラグドールの子猫は、成猫よりもはるかに多くのエネルギー、タンパク質、ミネラル、ビタミンを必要とします。子猫は自分の体を維持するだけでなく、成長し、体を構築するためにもエネルギーと栄養素が必要なためです。子猫の成長には2つの段階があります。
成長前期 - 誕生から生後4ヵ月齢まで
離乳とは、子猫が流動食(母乳)から固形フードに移行することです。この期間は生後3〜6週齢で、乳歯が生える時期に自然と対応しています。この段階では、子猫はまだ噛み砕くことができないので、柔らかいフード(ふやかしたドライフードの粒や適切なウェットフード)は、流動食から固形フードへの移行に役立ちます。
生後4〜12週齢では、子猫が母親の初乳(最初の母乳)から獲得した自然免疫は低下しますが、子猫の免疫系は徐々に発達します。免疫の狭間と呼ばれるこの重要な時期には、ビタミンEを含む抗酸化物質の複合体により、健康を維持することで本来の自然な免疫力の発達をサポートすることが必要です。
子猫にとっては、特に繊細なのが成長期です。その間、消化器系の配慮が必要になります。この時期のフードは、本質的な成長のニーズを満たすためにエネルギーが豊富であるだけでなく、発達途中の消化器系に合わせた消化のよいタンパク質も必要です。また、フラクトオリゴ糖などのプレバイオティクスは、腸内環境を整えることによって胃腸の健康をサポートします。その結果、健康な便の排泄に役立ちます。
子猫用フードには、健康を維持することで脳神経の適切な発達をサポートするのに役立つオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が含まれている必要があります。
成長後期 - 生後4ヵ月~12ヵ月齢 :
生後4ヵ月目から、子猫の成長速度が低下するため、今までよりややカロリーを抑えたフードが推奨されます。この配慮は、特に猫が避妊・去勢手術を受けた後に重要です。
生後4ヵ月から7ヵ月の間に、子猫の乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。永久歯が生えたら、子猫は咀嚼を促すのに十分な大きさのキブル(ドライフードの粒)を食べさせるとよいでしょう。
ラグドールの子猫の免疫系は生後12ヵ月まで少しずつ発達を続けます。この大きな変化、発見、新しい出会いのある時期に、ビタミンEなどの抗酸化物質の組み合わせが、健康を維持することで、自然な免疫力の発達をサポートします。
消化器系は徐々に発達し、消化適性は生後12ヵ月までに完全に発達します。その後、成猫用フードを食べられるようになります。
あらゆる猫と同様に健康的な泌尿器機能の維持が重要なことに加え、ラグドールの成猫には、栄養に関して以下のような主な目標があります。
健康で素晴らしく柔らかい絹のような被毛と皮膚を保つため、アミノ酸、ビタミン、オメガ-3脂肪酸、オメガ-6脂肪酸などの栄養素を豊富に含みます。
過剰なカロリーを含まず、健康的な骨と関節を維持します。
タウリン、EPA、DHAなどの栄養素を含んでおり、健康的な心臓機能の維持をサポートします。
中型から短い鼻口部に合ったキブル(ドライフードの粒)の形と、咀嚼を促す食感を与えることで、口腔衛生のケアをサポートします。
12歳以上の高齢期の猫は、フードを消化・吸収しづらくなる場合があります。老化に向かう猫の体重を維持し、栄養失調のリスクを最小限に抑えるために、必須栄養素が豊富で、消化性の高いフードを与える必要があります。
猫は年をとるにつれて、歯の問題が生じるようになります。一般的に高齢になると、味覚や嗅覚も衰えるため、フード量の低下につながる可能性があります。愛猫が十分な量を確実に食べ続けられるよう、老化とともに弱くなる可能性のある顎に合った形や大きさ、硬さ(食感)のキブル(ドライフードの粒)を選ぶ必要があります。
猫の最適なエネルギー量は、老化に向かう段階であっても、ライフスタイルに依存することに注意してください。定期的に屋外に出る高齢期の猫は、脂肪含有量がわずかに高いフードからメリットを得られます。一方、老化により、室内飼育されている猫の肥満リスクが減ることはありません。依然として、カロリー摂取量を注意深く監視する必要があります。適度な脂肪含有量のフードが最適な場合があります。
ラグドールのケア
運動、グルーミング、トレーニングのヒント
ラグドールの運動に関しては、バランスを正しく取ることが重要です。一方では、大柄であるがゆえに日々の適度な活動量が必要で、体重も抑えなければなりません。他方では、ラグドールはあまりすばしこい猫ではなく、運動にぎこちなさを感じる場合があります。したがって、たとえばキャット ツリーを購入する場合には、ステップが広くて高すぎないものを選択するとよいでしょう。ラグドールの健康維持にベストな方法は、高さのない場所で活動的な遊びを行う機会を増やすことです。ラグドールに関するもう1つの注意点は、おなか周りにぜい肉がついても厚い被毛に隠れて気づきにくいということです。そのため、時々体重を量るようにしましょう。その名の通り、ぬいぐるみのように大人しく量らせてくれます。
驚かれるかもしれませんが、ラグドールの体格と被毛の成長は長ければ4歳まで続きます。ラグドールの成猫が完全に成長すると、うさぎに喩えられることもある、絹のような質感の魅力的で厚みのある被毛になります。アンダーコートがほとんどないため、毛がもつれにくいものの、抜け毛を取り除くために週に1〜2回はブラッシングまたはコーミングが必要になるかもしれません。ラグドールの換毛期には特にこの点が重要です。よくある質問は、ラグドールのもつれた毛のほどき方についてです。秘訣は、幅の広い櫛を使って優しく行い、必要に応じて少量のオイルを使ってもつれをほぐすことです。しかし、オイルを使いすぎると、後でお風呂が必要になります!さらに、定期的な耳のチェックと、必要に応じた爪切り、そして可能であれば毎日歯磨きを行うべきです。
この品種は温和な性質であるため、ラグドールの子猫はトレーニングに素晴らしく反応します。非常に利口な猫であり、ペット用トイレや爪とぎなどの使い方をすぐに取得します。また、それぞれのラグドールの性格によっては、おもちゃを取ってくるなどのゲームの遊び方を習得することさえあります。この品種は通常、同居ペットとも仲良くできるので、先住のペットがいる場合の優れた選択肢でもあります。しかし、ラグドールは相手をすぐに信頼するため、自分の縄張りに他者を受け入れたがらない先住の猫や犬に対して十分に配慮しながら引き合わせましょう。
ラグドールの運動に関しては、バランスを正しく取ることが重要です。一方では、大柄であるがゆえに日々の適度な活動量が必要で、体重も抑えなければなりません。他方では、ラグドールはあまりすばしこい猫ではなく、運動にぎこちなさを感じる場合があります。したがって、たとえばキャット ツリーを購入する場合には、ステップが広くて高すぎないものを選択するとよいでしょう。ラグドールの健康維持にベストな方法は、高さのない場所で活動的な遊びを行う機会を増やすことです。ラグドールに関するもう1つの注意点は、おなか周りにぜい肉がついても厚い被毛に隠れて気づきにくいということです。そのため、時々体重を量るようにしましょう。その名の通り、ぬいぐるみのように大人しく量らせてくれます。
驚かれるかもしれませんが、ラグドールの体格と被毛の成長は長ければ4歳まで続きます。ラグドールの成猫が完全に成長すると、うさぎに喩えられることもある、絹のような質感の魅力的で厚みのある被毛になります。アンダーコートがほとんどないため、毛がもつれにくいものの、抜け毛を取り除くために週に1〜2回はブラッシングまたはコーミングが必要になるかもしれません。ラグドールの換毛期には特にこの点が重要です。よくある質問は、ラグドールのもつれた毛のほどき方についてです。秘訣は、幅の広い櫛を使って優しく行い、必要に応じて少量のオイルを使ってもつれをほぐすことです。しかし、オイルを使いすぎると、後でお風呂が必要になります!さらに、定期的な耳のチェックと、必要に応じた爪切り、そして可能であれば毎日歯磨きを行うべきです。
この品種は温和な性質であるため、ラグドールの子猫はトレーニングに素晴らしく反応します。非常に利口な猫であり、ペット用トイレや爪とぎなどの使い方をすぐに取得します。また、それぞれのラグドールの性格によっては、おもちゃを取ってくるなどのゲームの遊び方を習得することさえあります。この品種は通常、同居ペットとも仲良くできるので、先住のペットがいる場合の優れた選択肢でもあります。しかし、ラグドールは相手をすぐに信頼するため、自分の縄張りに他者を受け入れたがらない先住の猫や犬に対して十分に配慮しながら引き合わせましょう。
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ラグドールについて
ラグドールは4歳になるまで成長が続くこともあります。ラグドールの平均寿命は約14〜15年です。しかし、適切なケアがあれば、それ以上生きることもあります。
品種としては1種類だけですが、ラグドールの毛色はレッド、シール、チョコレート、ブルー、ライラック、クリームまで、非常に多様です。ラグドールの1番人気の色は、「シールポイント」です。他にも色々なカラーパターンがあります
このトピックについてもっと読む
出典
- Veterinary Centers of America https://vcahospitals.com/
- ロイヤルカナン猫の百科事典。2010年版、2020年版
- Banfield Pet Hospital https://www.banfield.com/
- ロイヤルカナンBHN製品ブック
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